
「大谷翔平の打撃はグチャグチャ」米メディアが三塁打も2三振の二刀流スターを酷評もベッツは「彼が打たないド軍はマイケル・ジョーダンのいないブルズ」と完全復活に期待
デーブ・ロバーツ監督も、大谷が相手の戦略にはまりスランプから抜け出せていないことを認めざるを得なかった。
「彼はこのゲームで最高レベルの選手の一人だが、彼を抑える一つの方法が左腕をぶつけることで、実際そうされている。彼は今苦しみながらも懸命に取り組んでいるし、必ず乗り越えると思う。だが、相手の戦略としては理にかなっている」(米ドジャーブルーの映像より)
大谷は前日に異例の屋外でフリー打撃を行うなど、復活へ懸命な努力を続けている。
逆にチームメイトの期待の声は大きくなるばかりだ。
ベッツは、試合直後に「TNTスポーツ」の生番組にユニホーム姿のままペドロ・マルティネス氏、カーティス・グランダーソン氏、ジミー・ロリンズ氏らと共に生出演して大谷について熱くこう語った。
「(初回の三塁打は)本当に大きかった。妻とも話をしていたんだけど、彼が打たない時のチームは、『マイケル・ジョーダンがいないブルズ』みたいな感じになるんだよ」
ベッツは、NBAのシカゴ・ブルズの黄金期を支えたス―パスターのマイケル・ジョーダンに大谷を重ねて、さらにこう続けた。
「チームにはまだ才能ある選手がたくさんいるけど、大谷とは雰囲気がまったく違うんだ。彼はそういう存在なんだよ。だから彼が打ち始めたら、もう止められなくなる。ああやってすぐに結果を出せば、良いことが次々と起こる。彼は必ずやってくれる。みんなが彼を信じている」
敵将のマーフィー監督も「彼は左腕には慣れていない。特別なことをしているわけではない。とにかく慎重に攻めているだけだ。こちらが厳しいコースに投げて彼の得意なゾーンを外せば(打てないのが)野球だ」(米ドジャーブルーの映像より)としながらも、大谷への警戒心を緩めてはいない。
「ショウヘイは野球界でも最高の打者の一人だ。だから今どんな状態でも危険な存在なんだ。1打席目の三塁打も、いい球を打たれた。完璧な当たりではなかったが、ちょうどいいところに落ちてしまった。結果的にあれが得点につながった。普段の彼なら、バレル(芯で捉える)した打球は、100マイル超えが当たり前。でもあれはバットの先っぽだったのか少し詰まっていた。今は本来のスイングではなく、芯で捉えられてはいないが、非常に危険だ。ちょっとしたスランプにあるだけですぐに復調するタイプ。こういう偉大な選手は、スイッチが入れば一瞬で変わるんだ」
大谷は勝てばワールドシリーズ進出の決まる第4戦の先発マウンドに上がる。ポストシーズンでは、ディビジョンシリーズ第1戦のフィリーズ戦以来2度目のリアル二刀流。そのフィリーズ戦では、6回を投げ、3安打9奪三振の力投を見せて、守備のミスなどもあり3失点したが、勝利投手になっている。
ロバーツ監督が言う。
「彼は“ユニコーン”だ。どうやって両立しているのか私にも分からないほど1日のすべての時間を計画的に使っている。前回のフィリーズも6回3失点と良い内容だった。明日も集中して良い投球、そして打撃でも貢献してくれると信じている」
注目のプレーボールは日本時間本日18日午前9時38分だ。