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佐藤輝明の1回の3ランが決勝点となった(写真は資料)
佐藤輝明の1回の3ランが決勝点となった(写真は資料)

「佐藤輝明のアプローチは落合博満に重なる」やっぱり阪神は強かった…日本S進出決めた決勝3ランのサトテルを“ノムさんの参謀”が伝説の3冠王の名前を出して絶賛

 

「話に聞くところによると、佐藤は、試合前の準備で、相手投手のボールの回転数や軌道、リリースの位置、ボールの回転軸までホークアイやトラックマンのデータを念入りにチェックしているらしい。映像ではなく、そのデータから相手の投球のイメージを膨らませ、それに合わせたバットスイングを準備しているのでしょう。これは落合博満が現役時代にやっていたアプローチと同じなんです。落合の時代には、当然、そういった分析データはないが、彼は経験と映像から相手投手のリリースの位置と、ボールの軌道をイメージしておき、そこに合わせたスイングをしていた。それは佐藤が今年やっている準備に重なるんです」
 いまさら語るまでもないが、落合氏は、ロッテ時代の1982年、1985年、1986年に史上初めて3度の3冠王を獲得した天才打者。首位打者、打点王、本塁打王は、それぞれ5度獲得、打点王と本塁打王は中日移籍後にも手にしていて両リーグにまたがって達成した。
 その落合氏のアプローチ手法に重なる形で、佐藤はケイの初球のスライダーのイメージを作り、そこにマッチしたスイングを準備して、バックスクリーンに決勝3ランを叩き込んだのだ。
 今季は打率もキャリアハイの.2774で7位に食い込んだ。近い将来、佐藤が3冠王を獲得してもおかしくないのかもしれない。
 パ・リーグのクライマックスシリーズのファイナルステージはリーグ2位の日ハムが一矢を報いたため、対戦成績はリーグ優勝したソフトバンクの3勝1敗で、まだ相手は決まっていない。虎ファンはOBでもある新庄監督が率いる日ハムとの対戦を心待ちにしているようだが、どちらが、相手でも阪神の戦い方は変わらない。
 藤川監督がお立ち台でファンにこう約束した。
「次はあと4つです。あと4つ取ればカブスは(ディビジョンシリーズで)負けてしまいましたけれど、ドジャースはまだ残ってますから」
 藤川監督がカブスとドジャースの名前を出したのは、阪神が今春の東京ドームでのエキシビジョンゲームで両チームに勝っていることが関係している。もしドジャースがワールドシリーズに勝って世界一になれば、阪神が日本一になった場合、同時に事実上の世界一の称号も手にすると、言いたいのだろう。注目の日本シリーズは10月25日からパの本拠地で開幕する。

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