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ムーキ・ベッツが大谷翔平の偉業を「もう終わったこと」(写真:ZUMA Press/アフロ)
ムーキ・ベッツが大谷翔平の偉業を「もう終わったこと」(写真:ZUMA Press/アフロ)

「水を差す気はないが(大谷翔平の偉業は)もう終わったこと」ベッツが3本塁打&6回10奪三振の話ばかりにうんざり?ブルージェイズとのWシリーズへ切り替えを強調

 対戦相手のブルージェイズは、ドジャースとは違い、先に王手をかけられたマリナーズを4勝3敗で逆転するという修羅場をくぐり抜けてきた。勝った方がワールドシリーズへ進む第7戦では、アストロズで世界一を経験している36歳のジョージ・スプリンガーが7回に逆転3ランを放ち、ジョン・シュナイダー監督は、8回に先発で今季11勝をマークしているクリス・バシットを投入、9回は前日に2イニングを投げていた今季33セーブの守護神のジェフ・ホフマンが三者連続三振で、1992年、1993年にワールドシリーズを連覇して以来32年ぶりとなる世界一決定戦への進出を果たした。
 シリーズMVPは打率.385、3本塁打、3打点、OPS1.330の活躍を見せたスーパースターのウラジミール・ゲレーロJr.だ。大谷、ゲレーロJr.の両チームの顔が絶好調で激突することになる。
 フォックススポーツの番組に出演したマリナーズ、ヤンキースなどで活躍した“レジェンド”のAロッドことアレックス・ロドリゲス氏は「ドジャースは地球上で最高のチームだ。ここまで最高の状態にある。だが、トロントもまた凄いチーム。ドジャースには世界最高のアスリート、大谷翔平がいるが、ブルージェイズには球界で最高の打者、ウラジミール・ゲレーロがいる」としながら、こう予測している。
「大局的に見ると、一般のファンはトロントのチームの実力やバランスを理解していないと思う。この戦いはダビデ対ゴリアテではなく、ゴリアテ対ゴリアテの戦いだ。トロントは小さな市場だと思われるかもしれないが、カナダには4100万人のファンがいる。ドジャースは6日間、試合間隔が空いて実戦をしていないことに加えて、シリーズがトロントから始まりカナダへの長距離の移動をしなければならない。トロント打線は、投手を疲れさせる力を見せている。勝敗を左右するのは、どちらがより多く出塁するか。両チームとも投手、守備力に優れているからね」
 同番組に出演していた殿堂入りしている元ヤンキースのデレク・ジーター氏は、「大谷が第4番目の先発なんだよ?どう考えてもドジャースが絶対優勢」と語るなど、大方の予想はドジャース有利ではあるが、Aロッドのようにブルージェイズにもチャンスがあると見る見解もある。
 今季の対戦成績は3試合でドジャースが2勝1敗で勝ち越しているが、ベッツは、その楽勝ムードが怖いことを肌で感じているのだろう。
 ベッツが言う。
「今この瞬間に集中することの大切さを改めて実感した。チームを助ける、仲間を助ける、そのイニング、その瞬間にベストを尽くす。結局、それしかできることはないんだ。ロスのファンの盛り上がりはもちろん感じている。みんな気合が入っていて歴史の瞬間を見たいと思っている。そして僕らはその歴史を作る準備ができている」
 ワールドシリーズは24日(日本時間25日)に敵地のトロントで開幕する。

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