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山本由伸がワールドシリーズ第2戦で1失点完投勝利(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
山本由伸がワールドシリーズ第2戦で1失点完投勝利(写真:Imagn/ロイター/アフロ)

「野球が本来の姿に戻るサイン」カーショーが山本由伸の連続完投勝利の意義を熱弁…フリーマンは「もう形容詞が見つからない」

 カーショーは野球をやっている息子に「山本をお手本にしろ」と言うほど、その投球フォームに惚れ込んでいる。
「彼の投球フォームは本当に美しい。何百回も言ってるけど、あんなに完璧に投げられる人はそうはいない。とても効率的なんだ。しかも彼はいろんなことができる。速球、カーブ、スプリットに加えて、今はシンカー、カッター、スライダーまで投げている。6種類の球をコントロールできる。ウイル(スミス)のリードも良かった。カーブを多めに使ったりしてね。スカウティングレポートを熟知していて、下調べも入念にやる。でも、同じことばかり繰り返さず“流れを変える”タイミングがわかっている。その感覚が素晴らしい。その判断力で投手陣全体を導いてくれているんだ」
 そして2試合連続完投に偉業について「まさか2度も完投を見られるとは思わなかった。誰も予想してなかったと思う」と驚き、もうメジャーでは、絶滅しかけている先発完投論を熱弁した。
「多くの投手が完投はやろうと思えばできると思う。でも今の時代の流れがそれを難しくしている。球威が落ちるとかそういう問題じゃなく、うちはブルペン陣が優秀だから3巡目や4巡目に違うタイプの投手を見せたくなるだけなんだ。でも今のヨシは絶好調だし、チーム構成に合っている。本人が望めば150球でも投げられるよ」
 それを山本がこの大舞台でやってのけた意義が大きい。
「もしかしたらこれが野球が本来の姿に戻るサインかもしれないね。やっぱり先発が長いイニングを投げる試合は楽しいし、野球の醍醐味。こういう投球を見せれば将来、他の投手にも影響を与えられるかもしれない。そう願ってるよ」
 山本の次回登板は再び舞台をトロントに移す第6戦が有力だが、ドジャースが、明日27日(日本時間28日)から始まる本拠地での3連戦で3連勝すれば、もう登板機会はない。

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