衝撃!角田裕毅のレッドブル来季去就決定が先送りされた理由は「賞金約76億5000万円のかかるコンストラクターズ選手権の2位狙いにモチベーションを維持させるため」だった
残り4戦でカギを握るのが角田だ。レッドブルが獲得した346ポイントのうち、直近の5戦で3度優勝するなど、ここにきて調子を一気に上げてきたフェルスタッペンが約93%にあたる321ポイントを獲得。レッドブル移籍後で25ポイントに留まっているセカンドドライバー角田の奮起が求められてきた。
前出の『F1 OVERSTEER』は、姉妹チーム・レーシングブルズでセンセーショナルな活躍を演じてきた新人アイザック・ハジャー(21、フランス)の来季レッドブル昇格を規定路線としたで、さらに次のように伝えた。
「レッドブルはメキシコGP後の段階でハジャーの来季昇格を発表すれば、角田のモチベーションが萎えてしまい、結果としてコンストラクターズ選手権における目標達成も損なわれると懸念している。しかし、フェルスタッペンがほぼ一人で戦ってきた今季のコンストラクターズ選手権で、角田が残るブラジル、ラスベガス、カタール、アブダビの4戦で入賞してポイントを獲得すればどうなるのか。チームの2位浮上に大きく貢献するだけでなく、角田自身の将来を決定する上で極めて重要なアピール材料になる」
角田は8月のサマーブレイク中に、来季の去就に関してレッドブル首脳と協議し、後半戦のレース内容と結果で決める方針で合意した。メキシコGP後に“Xデー”が設けられたのは、その際にマルコ氏が「9月か10月頃」と示唆したからだ。
角田はオランダGPで9位、アゼルバイジャンGPで6位、スプリントも開催された米国GPではともに7位とポイントを稼ぎ始めた。オランダGPで3位へ躍進し、自身初の表彰台に立ったハジャーの存在感がさ強まる中で、来季は古巣レーシングブルズへ復帰するプランも報じられ始めた。
一方で若手の育成に主眼を置いてきたレーシングブルズには、来季からアービッド・リンドブラッド(18、英国)の昇格が有力視されている。マルコ氏も愛弟子である神童の昇格を推している中で、残るひとつのシートを角田と今季の開幕直後にレッドブルから降格したリアム・ローソン(23、ニュージーランド)が争う構図が生まれている。

