大谷翔平が運命の第7戦に中3日で先発へ…NYポスト、ESPNなど米複数メディアが報道…その根拠とは?
ドジャースが10月31日(日本時間11月1日)、敵地でブルージェイズとのワールドシリーズ第6戦に臨み3-1で逃げ切り、対戦成績を3勝3敗とし逆王手をかけた。注目の第7戦の先発は、当初タイラー・グラスノー(32)が有力だったが、9回無死二、三塁から佐々木朗希(27)を救援、わずか3球だったとはいえマウンドに上がったため、大谷翔平(31)の先発が急浮上。ニューヨークポストのジョエル・シャーマン記者が断定的に報道し、ESPNも「その方向に傾いている」と報じた。その理由とは?
「先発かリリーフかどちらに適しているか。その温度を確認しているところだ。もうすぐ決断」
エースの山本由伸が6回1失点に抑えて崖っぷちの第6戦のゲームを作った。佐々木は2点リードの8回からリリーフ登板し、9回無死一塁からバーガーに左中間に長打を許すも、ボールがフェンスの下に挟まり、エンタイトル二塁打になる幸運なアクシデントに助けられ、最後はグラスノーが、これまたキケ・ヘルナンデスのファインプレーで飛び出していた走者をアウトにする併殺プレーでの劇的なゲームセット。シリーズ敗退の危機から一転、逆王手をかけた。
そこでクローズアップされているのが勝負の第7戦に誰が先発するのか?という問題だ。本来の順番であればグラスノーだったが、わずか3球とはいえ、マウンドに上がったため、大谷の先発プランが急浮上し、ニューヨークポストのシャーマン記者は、Xに「ドジャースの現在の計画は、第7戦で大谷翔平を中3日で先発させることだ」と断定的に報じた。
米サイト「ドジャーブルー」が伝えた試合後の会見映像によると、デーブ・ロバーツ監督には、第7戦に大谷を先発させるかどうかという質問が殺到した。
「まだはっきりはしてはいないが、グラス(グラスノー)は登板可能。全員が登板可能だ。大谷が、先発かリリーフかどちらに適しているか。その温度を確認しているところだ。もうすぐ決断できる」
大谷は、延長18回の激闘を制した翌日の第4戦(10月28日)に先発して、6回を2失点、7回に走者を2人出したところでマウンドを降りて球数は93球だった。第7戦に先発するとなると中3日。MLB公式サイトによると大谷はエンゼルス時代の2023年4月に中3日登板を一度だけ経験している。ただ「特別なケースだった」そうで、最初の登板は2イニング、31球で、早々に終わったため、中3日登板を強行したもので、そこでは、7回無失点、11奪三振の快投を見せている。
ロバーツ監督は会見でこの点を問われ、「中3日で送り出す自信はあるのか?」の質問に「ある」と即答。
「全員そう思っている。第7戦だ。誰にとっても未知の状況はある。
選手を信じて、勝つための決断をするだけだ」と続けた。
MLB公式サイトも「報道によると」のエキスキューズをつけた上で「大谷が第7戦に先発登板する予定」と報道。
ESPNも「ドジャースは第7戦に大谷を短い休養で先発させる予定だ。金曜日の夜遅くの時点で最終決定は下されていないがチームはその方向に傾いている」と報じた。

