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ロバーツ監督が5つの神采配で逆王手(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
ロバーツ監督が5つの神采配で逆王手(写真:Imagn/ロイター/アフロ)

解任騒ぎの“ポンコツ評価”から一転、ロバーツ監督の逆王手をかけた「5つの神采配」を米メディアやファンがSNSで絶賛

 そして劇的なフィナーレが待ち受けていた。続くアンドレス・ヒメネスには、レフト前へ落ちてもおかしくない打球を打たれたが、コーチの指示よりも、自らの判断で前を守っていたというキケ・ヘルナンデスが突っ込んできて好捕し、すぐさまランニングスローで二塁へ送球したのだ。難しいハーフバウンドとなったが、ベースカバーに入ったミゲル・ロハスがこれをまた好捕。飛び出していた走者が戻れずにダブルプレーが成立した。マケイン記者は、このロハスの「9番・二塁」でのスタメン起用を「試合を締めくくるダブルプレーで大きな貢献」として、5つ目の“神采配”として取り上げた。
 ロバーツ監督は第5戦では打撃不振の「9番・センター」のアンディ・パヘスに代えてアレックス・コールを起用していたが、結果が出なかったため、この日は、センターにここまで二塁だったトミー・エドマンを起用して、ロハスを「9番・二塁」で起用していたのだ。
 米「ドジャーブルー」によると、試合後にロハスは「本当に劇的な終わり方だった。彼が二塁に送球した瞬間、『このボールを絶対後ろにそらさない』と心に決めていたんだ。試合があそこで終わって本当にうれしかった」と振り返った。
 ロバーツ監督が見せた5つの“神采配”に米SNSは称賛の声であふれた。
「私たちは、彼が嫌なことをするときに文句を言うが、彼がチームをリラックスさせ、選手たちと協力して良い采配を振るうときには、当然、敬意を示す。今夜はよくやったよ、ドク(ロバーツ監督)。ありがとう!」
「彼はこのシリーズを素晴らしい仕事でマネジメントしてくれている」
「ロバーツがトライネンを起用しなかったことに敬意を表する」
「ロバーツはいい運を持っている。ドジャースは第5戦のあと、ほとんど死んだような状態に見えたが、ロバーツがチームをよみがえらせるのを助け、ヨシ(山本由伸)が計り知れないほど貢献した!」
「彼はドジャースとファンにとって、このシーズンを可能な限り最後まで導いてきた、どんな結果になっても。これ以上文句を言うべきではない」
 そしてこんな声も多かった。
「デイブがゲーム7でこのような賢い手を打ってくれることを願っている」
 運命の第7戦にロバーツ監督は中3日で大谷翔平を先発させることを決断した。注目の打順は、2番スミス、3番フリーマン、4番ベッツまでが第6戦と同じで、5番にはマックス・マンシーを上げ、6番にテオスカー・ヘルナンデス、「7番・センター」がエドマンで、続けてロハスを「9番・二塁」でスタメン起用した。
 勝利には打線の奮起と共に継投策が重要なポイントになってくる。再びロバーツ監督の“神采配”がドジャースを世界一連覇に導くのか。

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