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FAの今永昇太にカブスがクオリファイングオファーも(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
FAの今永昇太にカブスがクオリファイングオファーも(写真:Imagn/ロイター/アフロ)

「今永昇太はローテー強化の切り札になる存在」WSでド軍に苦杯のブルージェイズが獲得に乗り出す可能性…カブスから提示の1年約33億7000万円のクオリファイングオファーを受託する道も

 今永は、1年目に29試合に投げ、15勝3敗、防御率2.91、174奪三振、リーグ1位のK/BB6.21をマークして米球宴に選出され、新人王投票4位、サイヤング賞投票でも5位に入った。2年目の今季は東京ドームでのドジャースとの開幕投手に指名され、25試合に登板、途中下半身の怪我で離脱する時期もあったが、9勝8敗、防御率3.73、117奪三振の成績だった。
 同サイトは今永の今季の苦戦理由として球速の低下と被本塁打の増加を指摘した。速球の平均球速は91.7マイル(約147.6キロ)から90.8マイル(約146.1キロ)へと低下して、スイーパー、カーブ、シンカーといった他の球種も軒並み1マイル(約1.6キロ)以上落ちている。それにより、被本塁打数も、2024年の173.1イニングで27本から、144.2イニングで31本へと増加。
「およそ1か月欠場の原因となったハムストリング(太もも裏)の故障もこの不振に影響したとみられる」と分析した。
 だが、「この点はブルージェイズにとってむしろ好材料でもある。今オフにコンディションを整えれば、再び2024年のパフォーマンスを取り戻せる可能性が高いからだ」と好意的で、チームが今永の獲得に乗り出す根拠をこう示した。
「チームはローテーの上位に入る左腕を必要としている。単なる「イニングイーター」ではなく安定感ある柱だ」
 今オフに元サイヤング賞投手のシェーン・ビーバーが1年1600万ドル(約24億6000万円)の選手オプションを行使してチーム残留が決定したが、まだローテーの5本柱が確定していない。ワールドシリーズの第7戦先発のケビン・ゴーズマンを筆頭に大谷翔平を苦しめたルーキーのトレイ・イエサベージ、ビーバーと続くが、クリス・バシットと、マックス・シャーザーがFAで「再契約しない可能性がある」という。
「ローテーに不確定要素が多く、今永のような左腕が加われば、バランスが大きく改善する。MLBの舞台で実績を残した奪三振力のある左腕の今永は理想的な補強候補といえるだろう」と、今永獲得の可能性を力説した。
 打倒ドジャース、世界一奪回への切り札としての期待だ。
 またストーブリーグ情報に詳しい米「トレードルーマーズ」は、FAランキングの22位に今永をリストアップ。「2024年のデビュー戦がピークだったとしても、特に投手に優しいホーム球場を持つチームにとっては、堅実な4人目の先発として活躍できるだろう」とした上で、 3年4500万ドル(約68億8500万円)の契約を予測。移籍先有力候補としてエンゼルス、パドレス、ダイヤモンドバックス、レンジャーズの4球団をあげている。
 今永のクオリファイングオファーの提示に対する返答期限は18日の米東部時間4時(日本時間18日午前6時)となっている。

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