「来季のブルペンにロウキはいない」ドジャースの“弱点“「ポスト佐々木朗希」問題の解決は大谷翔平と因縁のパドレス“守護神”スアレスか、メッツのディアスか?
ワールドシリーズ3連覇を狙うドジャースの今オフの補強ポイントは、佐々木朗希(24)の先発転向に伴い、守護神が不在となるリリーフ陣の強化だ。FAが解禁された中で、メッツのエドウィン・ディアス(31)か、パドレスのロベルト・スアレス(34)か、どちらにターゲットを絞るかその選択に注目が集まっている。ディアスは4年8200万ドル(約125億円)、スアレスは4年6400万ドル(97億円)が推定契約金とされているが果たして…。
ディアス約125億円、スアレス約97億円が必要
豊富な資金力を誇るドジャースがワールドシリーズ3連覇に向けて今オフのFA市場でどう動くか。米メディアやファンの関心事はそこ。カブスからFAのスラッガー、カイル・タッカーに照準を合わせていると見られているが、注目は最大のテーマであるブルペン陣の強化だ。
シーズン終盤に崩壊し、スポーツイラストレイテッド誌によると9月の救援防御率は 4.90で、これはその月のナ・リーグでワースト3位の数字だったという。9月28日に負傷者リストから復帰した佐々木をストッパー起用して救世主となったが、勝った方が世界一となるブルージェイズとのワールドシリーズ第7戦では「中0日」でリリーフ登板した山本由伸が最後を締めた。加えて、佐々木は本人の要望もあり、来季は先発に戻る予定で“ポストロウキ”の問題をオフの補強で解決せねばならない。
幸いにして今FA市場に有力候補が2人いる。メッツの守護神ディアスと元阪神で日本のファンにも馴染みがあるパドレスの守護神スアレスだ。
2018年のセーブ王であるディアスは今季62試合で防御率1.63、6勝3敗、28セーブの数字を残し、スアレスも70試合で防御率2.97,4勝6敗、40セーブで、こちらはナ・リーグの最多セーブタイトルを獲得している。果たしてドジャースはどちらにターゲットを絞るのか。
米メディアの見解も真っ二つに分かれている。
米サイト「ヘビースポーツ」は「ドジャースが8200万ドル(約125億円)でライバルのスター守護神を強奪する見込み」との見出しを取り、ディアス獲得を予測した。
米サイト「トレード・ルーマーズ」のインサイダー、ティム・ディーケス氏の4年8200万ドル(約125億円)の契約金予想と「メッツのオーナーのスティーブ・コーエンが主導してスタークローザーを引き留める可能性は常にあるが、もし残留しなければ、ヤンキース、ドジャース、ジャイアンツ、ブルージェイズといったすべての大市場の優勝候補が興味を示すだろう」というコメントを引用する形でこう展望した。
「ドジャースはワールドシリーズを制したもののブルペンはシーズンを通して課題が多かった。ロバーツ監督がプレーオフで信頼できる救援投手は多くおらず、ハイレバレッジ(重要局面)を任せる救援投手を補強する必要性は高い。佐々木が、先発に戻ればリリーフ強化の必要性はなおさら増す。ディアスは、MLB屈指のクローザーであり、加入すればロバーツ監督に終盤のブルペンに安心材料を与える存在となる」

