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ドジャースが今オフにトレードで狙う可能性のあるガーディアンズのスティーブン・クワン(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
ドジャースが今オフにトレードで狙う可能性のあるガーディアンズのスティーブン・クワン(写真:Imagn/ロイター/アフロ)

ドジャースが目論むトレード戦略…狙うのは“超目玉”カイル・タッカーのFA補強ではなくコンタクト率の高い“守備の達人”スティーブン・クワンのトレードによる獲得?!

 ワールドシリーズ3連覇に向けてドジャースがFA補強と並行してトレード戦略を目論んでいることが明らかになった。米「USAトゥデイ」、「ジ・アスレチック」、「ドジャースウェイ」など複数メディアが報じたもの。本命はFAの超目玉、カブスのカイル・タッカー(28)ではなく、ガーディアンズのスティーブン・クワン外野手(28)で、今季のデッドライントレードで交渉していた米球宴出場選手だ。

 今年7月もギリギリまでトレード交渉した外野手

 ドジャースの本命は10年4億ドル(約617億円)が必要とされるタッカーではなかった?複数の米メディアがFA補強と並行してトレード戦略に乗り出す可能性を報じた。 
 ESPNのジェフ・パッサン記者は「今オフに関しては、巨額の資金を投じるような動きによって改善がもたらされる可能性は低い。カイル・タッカーに10年以上の契約を提示するつもりはなく、カイル・シュワーバーを必要としているわけでもない」と報じて、タッカー獲得に巨額のオファーを行わない可能性を伝えた。
 パッサン記者はFA補強のターゲットはブルペン陣の強化でメッツの守護神エドウィン・ディアスだと予想した。
 その一方でトレード戦略の可能性を報じたのは、USAトウディ紙のボブ・ナイチンゲール記者だ。ターゲットはクワン。今季のデッドライントレードで交渉していた外野手だ。土壇場でアレックス・コールに切り替えたという事情があった。
「トレード期限にドジャースにトレードされそうになったが、ロサンゼルスから再び電話がかかってくるだろう。値札は高くなるだろうがドジャースには確かに有望株の資本がある」
 クワンは、2027年までオプションが残っていて、獲得するにはトレードとなる。その場合、若手に有望株が揃っているドジャースなら交換要員に事欠かないと見ているのだ。
 今季クワンはガーディアンズで打率.272、11本塁打、キャリア最高となる56打点の数字を残した。2年連続で米球宴に選出され、4年連続で、ゴールドグラブ賞を受賞する守備力を誇る。
 スポーツイラストレイテッド誌によると「打撃も安定している。三振率が8.7%で、これはMLB全体で上位1%に入る数字。ただ逆に空振り率も同じくらい高くMLBでは上位の部類。今季21個の盗塁も非常に脅威であり、ドジャースに欠けている走塁力を提供できる選手」と紹介している。
 CBSスポーツもトレードによるクワン獲得の可能性を伝え「クワンを“しつこく過剰に有能な9番打者”として使える」と評価した。

 

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