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ドジャースの山本由伸のサイヤング賞獲得はならなかった(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
ドジャースの山本由伸のサイヤング賞獲得はならなかった(写真:Imagn/ロイター/アフロ)

「この結果は“意外だった”と驚くべきものではない」なぜドジャースの絶対エース山本由伸はサイ・ヤング賞投票で「1位票、2位票ゼロ」の3位に終わったのか?

 MLB公式サイトは「山本より約30イニング多く投げており、それが2位に入った要因の一つと見られる」と分析した。

 山本の被打率.183は両リーグトップだったが、やはり28イニングと1/3の登板イニング数の差が響いたのかもしれない。スキーンズには「ドジャーブルー」が伝えたように「遠く及ばなかった」が、2位のサンチャスとは僅差の3位だった。
 ワールドシリーズ第7戦での「中0日」リリーフの力投を含めたシリーズ3勝でMVPを獲得したポストシーズンのインパクトはスキーンズを上回るものだった。
 MLB公式サイトは「ただ数字だけではドジャースにおける山本の価値をすべて表すことはできない」とした上で、こう最大級の賛辞を送った。
「シーズン序盤に先発陣が故障に苦しむ中、唯一ローテーを外れずに登板を続け、エースとしての役割を果たした彼は、ポストシーズンでもまさにその名にふさわしい存在を示した。山本はドジャースに2014年のクレイトン・カーショー以来のサイ・ヤング賞をもたらすことはできなかったが、その話題に加わるに値する人物だった。そして彼がまた始まったばかりのメジャーリーグでのキャリアで達成したことをさらに発展させ続ければ今後何年にもわたって、そこ(サイ・ヤング賞を争う位置)に留まるだろう」

 
 前出の「ドジャーブルー」も「山本はサイ・ヤング賞こそ逃したものの、ワールドシリーズMVPと2度目の優勝という非常に価値ある結果を手にした。このポストシーズンでまさに伝説的な投球を披露した」と称賛。
 ポストシーズンで37回1/3を投げて防御率1.45、ワールドシリーズでは圧倒的な内容で3試合(先発2試合)で17回2/3を投げ、わずか2失点、WHIP0.68、奪三振15、与四球2という圧巻の数字を残したことを紹介している。

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