「岡本のいなくなった巨人がなりふり構わず取るんじゃないか?」巨人重鎮OBが横浜DeNA退団のオースティンからFAの日ハム松本剛までの獲得を皮肉を込めて大胆予想!
今季が1年目だったキャベッジは打率.267、17本塁打、51打点の“助っ人”としては平均点の数字で終わった。2年目の上積みへ期待はあるが、岡本の代役4番としては弱い。巨人はかつて楽天で5年プレーしたウィーラーを“強奪”したし、阪神をリリースされたケラーを獲得するなど日本で実績を残した外国人の獲得にポジティブな傾向はある。
広岡氏の見立て通りにオースティン獲得に動いても不思議ではない。
また巨人はFA市場にも触手を伸ばす考えで、2022年の首位打者の日ハムの松本剛、今季5年連続5回目となるゴールデングラブ賞を受賞した楽天の辰己涼介、また日本でのプレーを希望している前田健太らの獲得調査を進めているものとみられる。
広岡氏は「松本も辰己も詳しくは知らん。育成をないがしろにしてFAで選手を取ってきたツケが今の巨人に回ってきている。基本的に外国人の獲得は仕方がないとしてもFA補強には反対だし、生え抜きの育成に力を入れるべきだというのがずっと言ってきた私の意見。しかし、もう今の巨人はそんなことを言っている場合じゃないのだろう。取れるものはなりふり構わず取りにいくんだと思う」と、皮肉を込めて嘆いた。
「ゴールデングラブ賞を取った泉口は独り立ちしたし、中山も出てきた。リチャードも外角のボールが少し見極められるようにもなってきた。しかしドラフト1位の浅野やドラフト2位の慶応の萩尾はいったいどうなっているんだ? 目を向けるべき人材はチーム内にいるんだ。FAもいいが、チーム内から生え抜きを育てるという巨人の伝統を見失っちゃいかんよ」
広岡氏の指摘した2022年のドラフト1位の浅野翔吾は今季は29試合の出場で打率.187、2本塁打、8打点、同年2位の萩尾匡也は9試合、打率.174、0本塁打、0打点と結果を残せていない。
今季3位からの巻き返しが“絶対使命”の巨人は果たしてストーブリーグでどんな戦力補強策に打って出るのだろうか。
(文責・駒沢悟/スポーツライター)

