12.6W杯組み合わせ抽選を前に日本の第2ポット入り決定は“死の組”を避けて悲願達成への追い風となるのか?!
国際サッカー連盟(FIFA)は25日(日本時間26日)、来夏のW杯北中米大会の組み合わせ抽選会(12月5日、米ワシントンD.C.)へ向けたポット分けを公式サイト上で発表し、日本が史上初の第2ポット入りを果たした。最新のFIFAランキングに基づき、出場決定国を上位から12カ国ずつ4つのポットに振り分けていく中で、クロアチアやモロッコ、ウルグアイなどの難敵とともに第2グループに格付けされた。W杯優勝を目標に掲げる日本にとって“天国の組”や“死の組”は生まれるのか。
第1ポットはスペイン、アルゼンチン、フランス、イングランド、ブラジル、ドイツ、ポルトガル、オランダ、ベルギーなど12か国
史上初の快挙を順当に果たした。
来年6月に開幕するW杯北中米大会の組み合わせ抽選会へ向けたポット分け。20日に更新された最新のFIFAランキングを基に、出場決定国及び開催国をランキング上位から順に4つのポットに振り分けていく中で、アジア勢で最上位となる18位へ浮上していた日本が第2ポットの12カ国の中に名を連ねた。
第1ポットには共同開催国の米国、メキシコ、カナダがまず振り分けられた。さらにランキング1位のスペイン、2位で前回優勝国のアルゼンチン、3位で同準優勝国のフランス、4位のイングランド、5位のブラジル、9位のドイツのW杯優勝経験国に加えてポルトガル、オランダ、ベルギーの強豪国が名を連ねた。
続く第2ポットには前回カタール大会のラウンド16で日本をPK戦の末に下し、最終的に3位に入った10位のクロアチア、同4位に躍進した11位のモロッコ、優勝経験のある16位のウルグアイの難敵が割り当てられた。さらにコロンビアとエクアドルの南米勢、スイスとオーストリアの欧州勢、アフリカのセネガル、そしてアジアからは日本に加えてイラン、韓国、オーストラリアが入っている。
同じポットの国とはグループステージで対戦しない。W杯優勝を目標に掲げる日本にとって、前々回のロシア大会の第4ポット、前回カタール大会での第3ポットを経て初めて第2ポットに入り、グループステージでクロアチアやモロッコなどと顔を合わせなくなった状況は上位進出へ向けた追い風になるのか。
W杯における“格付け”となるポット分けの正式発表を前にして、日本代表の森保一監督(57)は本大会の組み合わせへ向けてこんな希望を明かしていた。
「移動が楽なグループはあまりなさそうですけど、その中でも移動だけでなく気候への調整などで、できるだけ選手の負担にならないようなグループになれば」
組み合わせ抽選会では、出場48カ国がAからLまでの12グループに分けられる。森保監督の観点で言えば、すでにメキシコが割り当てられているグループAが、移動や気候の面でいわゆる“死の組”になるだろう。
グループAはメキシコ国内のメキシコシティとグアダラハラ、モンテレイと米ジョージア州アトランタが会場になる。猛暑に加えて標高2240mのメキシコシティ、同1566mのグアダラハラへの高地順応対策が必須となり、さらに4カ国のうち2チームがメキシコから時差のあるアトランタ、再びメキシコへの移動を余儀なくされる。
ノックアウトステージに入っても、グループAを1位突破すればラウンド32、ラウンド16はともにメキシコシティが開場になる。対照的に2位突破ならばラウンド32でカリフォルニア州ロサンゼルス、ラウンド16ではテキサス州ヒューストンの転戦となり、森保監督が懸念する移動の負担が増大してくる。
戦力面で言えば、FIFAランキングで27位と第1ポットで最も下位のカナダがすでに振り分けられているグループB入りが、いわゆる“天国の組”となるだろうか。東海岸のトロントから西海岸のロサンゼルスへの長距離移動が待つ組み合わせもあるが、1位突破を果たせばラウンド16までを西海岸で戦えるメリットも生まれる。

