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藤木勇我が史上4人目の高校生全日本王者
藤木勇我が史上4人目の高校生全日本王者

「本当の怪物。ジャブ精度は井上尚弥クラス。フィジカルは高校時代の村田諒太以上」全日本フルマークV“スーパー高校生”藤井勇我を日本連盟の強化トップが絶賛…本人は年明けプロ入りを宣言

 アマチュアボクシングの全日本選手権の男女各階級の決勝が30日、墨田区のひがしんアリーナで行われ、男子ウエルター級(65キロ)では藤木勇我(17、興国高)が、祝聖哉(23、大橋)にジャッジ5者がフルマークの5―0判定で、初出場初優勝を果たした。高校生の全日本制覇は過去にスーパーバンタム級の4団体統一王者の井上尚弥(32、大橋)ら3人がいるだけで、史上4人目の快挙。藤木はロス五輪を目指さずプロ入りを宣言。連盟の強化責任者であるハイパフォーマンスディレクターの須佐勝明氏(41)は「まさに怪物。ジャブは井上尚弥クラス、フィジカルは高校時代の村田諒太以上」と評価して逸材のプロ流出を悔しがった。

 「僕はまだまだこんなもんじゃない」

 最後は追撃する祝を軽く足でさばいた。試合終了のゴングが鳴ると右手でガッツポーズ。中央大卒で現在は大橋ジムで週6で練習をしている昨年の社会人選手権MVPの祝を相手にジャッジ5者が「30―27」とつけるパーフェクトスコアで初出場、初優勝を成し遂げた。
 高校生が大学、社会人を押しのけて全日本を制するのは、2010年の藤田健児、2011年の井上尚弥、2017年の堤駿斗以来、史上4人目の快挙である。
「ホッとしています。自分の憧れの選手でもある井上尚弥選手の偉業に並べられたんで、そこはとてもうれしいんですけど。まだまだ。頑張りますね」
 笑みを浮かべこう豪語した。
「自分のボクシングはこんなもんじゃない。まだまだ持っています」
 ただものじゃない。
 一方の敗れた祝は、「昨日、偉そうなこと言ったけれど、引き立て役になっちゃいましたね。藤木君は強いというより、うまいんです。想定していたが対応できなかった」と苦笑いを浮かべた。
 1m80の長身の祝は、1ラウンドにステップワークを駆使したアウトボクシングで藤木を翻弄しようとした。だが、すぐに足を止めて打ち合う展開に変えてしまった。
「ジャブを防ぐことができず、あのまま足を使っていたら、次に右ストレートが来るんです。今年3度スパーしていますが、そのパターンでやられました。それでそのジャブを潰すために距離を詰めたんですが…」
 それは藤木にとっておおつらえむきの展開だった。
「逆に距離取られてやられた方が嫌だったんで、自分が楽な方で前へ来てくれた。速いテンポで距離を潰していくというのが作戦だったので、それがハマった」
 プレスをかけてジャブでコントロールした。
 2ラウンドは、頭をつけた打ち合いを連打を浴びせて圧倒した。
 準決勝では、冨田真広(自衛隊)を4-1のスプリット判定で下した。SNSでは「どっちが勝ったかわからないくらいの試合」との投稿があり、負けん気に火がついた。
「今日は圧倒してやろうと思った。むかつくまではいかないですけど、勝ちは勝ち。周りの人にもわからしたかった」
 その気持ちが絶対にひかないファイトに現れていた。

 

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