「数か月前から計画されていた」正式発表前に角田裕毅のレッドブル退団&レーシングブルズ復帰無しが決定的で来季F1シート喪失へ…複数海外報道…リザーブ兼テストドライバーの可能性残るも
なぜなのか。英国のF1専門メディア『F1 OVERSTEER』が、リンドブラッドの存在を絡めながら次のように伝えている。
「ローソンはレッドブルで獲得した今季のシートを悪夢のような形で失った。わずか2戦を終えた段階で、角田裕毅と入れ替わる形でレーシングブルズへ降格する屈辱から鮮やかに立ち直ってきた軌跡は称賛に値する。レーシングブルズはまだ経験が足りないリンドブラッドのプレッシャーを軽減させ、キャリアや精神面での成長をサポートするメンター的な存在として、角田よりもローソンがふさわしいと最終的に判断した。さらにローソンはレーシングブルズへの高いフィードバック能力を介して、より競争力のあるマシンを提供できる存在でもある」
すでにレッドブル及びレーシングブルズ以外のチームのシートは、新規参入するキャデラックを含めてすべて埋まっている。アルファタウリ(現・レーシングブルズ)で初参戦した2021年から、5年間に渡って守ってきたF1シートを自動的に失う角田の来季はどうなるのか。米国のモータースポーツ専門メディア『motorsport.com』は「レッドブルのテストドライバーとして契約する可能性がある」と報じた。
「レッドブルがホンダとエンジン契約を巡って交渉し、旧車両を使ったTPCテストでV6ターボハイブリッドパワートレインを供給する決定がなされることが、角田裕毅がF1への関与を維持していく上での救いとなる可能性となる」
レッドブルは今季限りでホンダとのパートナーシップ契約を終えて、来季からは米国の自動車大手フォードと提携して、独自のパワーユニット(PU)を導入する準備を進めている。同時に国際自動車連盟(FIA)がPUメーカーに対して、元顧客チームにTPCテスト用のPU供給を義務づけた件に関してレッドブルとホンダは交渉を続けていて、カタールGP期間中も協議の場が設けられていだ。
両者の交渉に関して『motorsport.com』はさらにこう伝えた。
「レッドブルとして若手育成に欠かせないTPCテストを継続させたいが、ここでネックになるのが全体として価格に上限が設けられておらず、PUメーカー側の言い値になりがちな傾向がある点だ。レッドブルの上級顧問マルコはカタールGP中に『私たちとホンダは常に良好で公平な関係を築いてきた。この問題の解決に向けても正しい方向に進んでいる』と適正価格での合意を目指していると明かしていた。具体的にはレッドブルとホンダのTPC契約に、角田が組み込まれる可能性がある」
ジュニア時代からホンダが支援してきた角田と来季のレッドブルのリザーブ兼テストドライバーとして契約する代わりにTPCテスト用のPUを適正価格で購入したいという思惑があるのかもしれない。
注目の来季のラインナップの発表に関して、レッドブル及びレーシングブルズは、チームの公式SNS上で行うとしている。ただその発表時間などの詳細は明らかにされていない。

