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元阪神ドラ1の馬場皐輔が巨人戦力外を経て横浜DeNAでは育成から再出発
元阪神ドラ1の馬場皐輔が巨人戦力外を経て横浜DeNAでは育成から再出発

「どんな形であれ、やる気にスイッチ」元阪神ドラ1馬場皐輔が巨人戦力外を経て横浜DeNAで育成から再出発

 ブルペン陣の再編成が急務となる中で白羽の矢を立てられたのが、プロ通算115試合のうち112試合に中継ぎ登板している馬場だった。木村社長が続ける。
「もともとはドラフト1位で入った選手でもありますし、私としてもストレートが強い変化球投手だと認識するとともに、制球力も非常にあると見ています。育成からではありますが、もともと持っている力をいかんなく発揮していただいて、来シーズンはいいところで投げてもらえるようなピッチャーになってもらえればと思っていますし、馬場選手の力で優勝へ一歩でも近づければと考えています」
 巨人移籍後の一軍登板は昨年が1試合、今年が8試合にとどまっている馬場だが、阪神時代の2020年に32試合、2021年には44試合に登板。最速155kmをマークした直球が印象的だが、実際にはカットボール、スライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークなど7種類の変化球を織り交ぜて打者を翻弄してきた。
 対戦相手として見てきた横浜DeNAを「中継ぎピッチャーの登板数が多い、という印象がありました」と、振り返った馬場は、タフネスさも武器のひとつと自負する自分にうってつけのチームだと言わんばかりに声を弾ませた。
「僕自身は年間を通してしっかりと仕事をする、というところをずっと目標として掲げてきました。プロに入ってからは(怪我による)大きな離脱もないですし、ここでもすぐに一軍の戦力になれるように投げていきたい。もちろん今まで以上にレベルアップもしていかなきゃいけないですし、新しい自分というものをしっかり作って、たとえば打者への1球目とか、1人目の打者といった『イチ』にこだわりながら、良い春のキャンプをスタートできるように調整していきたい」
 横浜DeNAへの入団が決まってすぐに、阪神時代のチームメイトの藤浪晋太郎(31)や岩田将貴(27)、右ひじを手術した関係で自身と同じ育成選手契約を結び直した浜地真澄(27)へ連絡を入れた。交わした会話の内容を馬場は苦笑しながら明かした。
「よろしくお願いします、という連絡と、あとはチームがどのような動きをするのか、ですね。藤浪さんにしても浜地にしても岩田にしても中継ぎで一緒に動いていた期間も長いので、いろいろと聞いてすぐに良いスタートが切れるようにしたい」
 阪神時代の2018年に先発で喫したプロ初黒星も、同じく2020年に中継ぎで挙げたプロ初白星も、くしくも対戦相手は横浜DeNAだった。
「僕の中ではセ・リーグで一番、難しい相手でした。打線が強力なだけでなく、ファンの横浜愛もものすごく強く、すごく投げづらかったので嫌だなと」
 横浜DeNAとの対戦をこう振り返った馬場は、強力打線と熱狂的なファン、そして横浜スタジアムが味方になる来シーズンへ「心強いと思っています。阪神と対戦するときには、1番から5番までをしっかりと抑えたいですね」と笑顔を浮かべながら、一刻も早く支配下選手契約を結ぶ青写真を思い描いていた。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

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