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2023年のセパのゴールデングラブ賞
2023年のセパのゴールデングラブ賞

賛否両論飛び交う!ゴールデングラブ賞の選考に「優勝補正」はあったのか…阪神から5人が選ばれ巨人、広島、ヤクルトが0人…源田と紅林の遊撃1票差争いなどにSNSで議論過熱

 プロ野球のゴールデングラブ賞(以下GG賞)が10日、発表されたが、その選考を巡ってSNSやネット上で賛否両論が飛び交う事態となっている。セ・リーグでは、阪神から5人が選ばれ、巨人、広島、ヤクルトから一人の選出もなかったが、阪神が優勝したことが影響したのではないかという「優勝補正」というワードがトレンド入り。またパ・リーグの遊撃手の選考では、出場試合数や失策数で優位に立ち、優勝したオリックスの紅林弘太郎(21)が西武の源田壮亮(30)にわずか1票差で及ばず、しかも「該当者なし」が1票あったことが物議を醸した。セ、パで8人が初受賞となっている。

 中野がわずか3票差で菊池の10年連続受賞を阻止

 

 GG賞の発表と同時に耳慣れないワードがSNS、ネットを駆け巡った。
「優勝補正」
 阪神から球団史上最多となる5人が選出され、巨人、広島、ヤクルトから1人も選ばれなかったことを揶揄した言葉だ。
 チーム失策数でいえば、リーグワーストの85だった阪神から5人で、リーグトップの54だった巨人から8年ぶりに一人も選出されていないのは「阪神の優勝による補正があったのでは?」との意見である。
 GG賞は、取材歴5年以上の記者による投票によって選出されるが、「巨人が最も失策数が少ないのにありえない。選考方法を変えるべき」、「ここまであからさまな優勝補正がかかるならこの賞は廃止すべき」などの過激な批判もXに投稿された。
 議論となったのがセの二遊間の選考についてだ。
 二塁手は阪神の中野がわずか3票差で10年連続10度受賞の“名手”である広島の菊池を抑えて初受賞した。失策数は中野が9で菊池が3。規定試合数(野手はチーム試合数×2/3)以上では、中野の失策数は最多で「(守備機会-エラー数)÷守備機会」で計算する守備率も菊池が.995で中野が.988。ただ中野は全試合に出場しているが、菊池は116試合に留まっていた。巨人ファンは、「二塁は優勝補正や過去印象がなければ吉川でしょう」と訴えた。
 吉川の失策は5で守備率は.992。「同一シーズンの同じポジションの選手と比較して、どれだけ失点を防いだか」を示すセイバーメトリクスの指標であるUZRでは吉川が1位。ちなみに今季のセのUZRランキングの1位は巨人の門脇で2位が吉川だった。ただ併殺数は中野が102で、吉川の71、菊池の68を上回る数字。岡田監督が決行した中野の二塁コンバートは大成功した。秋季キャンプから二遊間の併殺プレーを磨くことに力を注いだが、その成果が数字になって表れ、守り勝つ阪神野球の象徴となり、優勝、日本一への原動力となった。
 遊撃のポジションも木浪が獲得し、二遊間を阪神が独占したのは2011年の平野―鳥谷以来、生え抜きで言えば1985年の岡田―平田以来の快挙となった。投票で2位のヤクルト長岡に大差をつけたが、失策数は木浪が10で長岡が8。UZRも長岡が木浪を上回っていたため今度はヤクルトファンが騒いだ。
 また三塁も横浜DeNAの宮崎が、昨年まで2年連続で受賞していた巨人の岡本に33票差をつけて5年ぶりの受賞。岡本は一塁や外野を守る機会も多く、後半は三塁に坂本がコンバートされたため、出場機会が84試合に留まったものの失策数は5で、113試合出場で9失策の宮崎を上回った。宮崎はチームでは、勝ちゲームの終盤の守備固めに柴田が起用される機会も少なくなく、「柴田が本当のGG賞かもしれない」という皮肉をこめた投稿もあった。ただURZは宮崎が1位である。
 外野部門では3位で受賞した横浜DeNAの桑原と選外となった広島の秋山がわずか4票差だった。捕殺数は2人は同数で、失策は桑原が1つ少なかったが、UZRは秋山が上回っていた。

 

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