堤駿斗の12.27サウジでの世界戦が正式に中止。本人は強行出場直訴も手術が必要で断念(写真・山口裕朗)
「やらせて下さい」12.27サウジ世界戦が眼窩底骨折で中止の堤駿斗が強行出場直訴も手術必要で断念…延期か白紙か今後の展開は?
気になるのはこの世界戦は延期なのか、完全に中止で白紙に戻ったのかという点。
基本的には挑戦権は残ったままの延期だが、ランキング1位のサメドフが挑戦権を主張している。
堤は「2か月で治療、1か月で準備できる」と訴えているそうだが、そのスケジュールでリングに立てる準備を整えることができるかどうかの見通しは立たない。
王者のディケンズは34歳という年齢からも、長い期間、待ってはいられないためサメドフの指名試合を進めると考えられる。先のWBA総会では、ディケンズーサメドフ戦を指名試合とすることが承認されている。ただ堤の世界挑戦権が白紙になったわけではなく、その場合、ディケンズーサメドフの試合結果を待ってその勝者へ挑戦することになる。
堤は、18日に自身のXで欠場を報告してこう謝罪した。
「先日の練習中に右目を負傷し、眼窩底骨折と診断されてしまいました。27日に予定されていたタイトルマッチは欠場させていただきます。大会関係者各位、対戦相手のディケンズ選手、陣営の皆様に多大なご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございません。そして試合を楽しみにしてくださってた方々大変申し訳ございません。来週手術し1日でも早く復帰できるように治療に専念したいなと思います。27日は弟が出場しますので弟の応援していただけると嬉しいです。宜しくお願い致します」(原文ママ)
堤は習志野高2年で世界ユースで日本人として初めて金メダルを獲得、アマ13冠の看板を背負って2022年にプロに転向し、ここまで8戦8勝(5KO)の成績を収め、今年4月にリング誌とアンバサダー契約を結び、8月にはサウジアラビアのリヤドで開催されたカイス・アシュファク(英国)との世界前哨戦に3回TKO勝利のインパクトを残していた。
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