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WBAの指名挑戦権を持つ元2団体統一王者のアフマダリエフが井上尚弥を挑発してきた(写真・AP/アフロ)
WBAの指名挑戦権を持つ元2団体統一王者のアフマダリエフが井上尚弥を挑発してきた(写真・AP/アフロ)

「井上尚弥を倒すことができる。私に触れた瞬間にショックを受けるだろう」2024年の対戦候補の元2団体統一王者アフマダリエフが“モンスター”を過激に挑発

 元WBA&IBF世界スーパーバンタム級王者のムロジョン・アフマダリエフ(29、ウズベキスタン)が日本時間3日、米国のボクシング専門ユーチューブチャンネル「ファイトハイプ」に出演して同級の4団体統一王者である井上尚弥(30、大橋)を挑発した。アフマダリエフはWBAの指名挑戦権を持っており今年の対戦候補の一人だが、「井上を倒すのに必要なものをオレは持っている」と豪語して対戦を熱望した。井上陣営は次戦では5月に東京ドームで“悪童”ルイス・ネリ(29、メキシコ)との試合を計画しているが、アフマダリエフの挑発をどう受け止めるのか。

「私は彼がこれまで戦ってきたどの選手とも違う」

 

 海の向こうから“第二の刺客”が“モンスター狩り”に声をあげた。
 元WBA&IBF世界同級王者のアフマダリエフだ。米ボクシング専門ユーチューブチャンネル「ファイトハイプ」に出演して井上について語り尽くした。
 最初に井上が10ラウンドKOしたマーロン・タパレス(フィリピン)との4団体統一戦についての感想をこう語った。
「いい試合だった。試合は短い時間で終わると思っていたが、多くの人が考えているよりもタフな試合になった。タパレスもいい戦いを見せていた。それでも井上は10回で仕留めることができて、いい戦いになった」
 アフマダリエフは、昨年4月に大方の予想を裏切ってタパレスに1-2の僅差で判定負けを喫して、2つのベルトと共に井上への挑戦権を奪われた。それだけに特別な思いでこの試合を見ていたのかもしれない。
 アフマダリエフは昨年12月16日に米国で開催されたWBA挑戦者決定戦で27戦無敗の同級2位ケビン・ゴンサレス(26、メキシコ)を8回TKOで下して再起を飾るとともに井上への指名挑戦権を得ている。
 そして井上を過激に挑発した。
「私は、ファイターとしてチャンピオンとしてこの階級でベストだ。井上を倒すのに必要なものを持っていると思っている。この階級で私が最もパワーがある。彼がこれまで直面したことのない最大級のパワーや、アマチュア時代、そして、プロの経験で培ったスキルを彼との試合で発揮させる。そして、私はそれをリングでどのように生かすかも分かっている。私は、彼がこれまで見たことのないすべてのものを持つベストなファイターなんだ。彼にとっては、かつて直面したことのないチャレンジになるだろう。私は、彼を倒すことができる選手だと本当に思っている」
 自信にあふれた口ぶりだった。。
 アフマダリエフは、リオ五輪で銅メダルを獲得した元アマエリート。2020年にプロ転向8戦目で、WBA&IBF同級王者のダニエル・ローマン(米国)から僅差判定で2つのベルトを獲得し、翌年の初防衛戦では、地元でIBF同級暫定王者の岩佐亮佑(セレス)を迎え討ち、5回TKOで沈めている。
 アフマダリエフは、「リングで井上が何をしているのか。私はそれに対して尊敬しているし称賛もする。彼は階級を上げて、すべての選手をノックアウトしている。すごいことだ。試合を見ようと思う選手は多くないが、彼は私がいつも目を向けている選手の1人だ」と井上の凄さを認めた上で挑発を続けた。
「しかし私は彼がこれまで戦ってきたどの選手とも違う。パンチを受けることができるし、放つこともできる。私は自分よりも2階級上の選手とスパーリングをしているが、彼らは、私のパンチ力に驚き、打たれてショックを受けていた。私も強力なパンチを放つことができる」
 WBA挑戦者決定戦でメキシコ人を計4度ダウンさせたアッパーカットの威力は確かに凄かった。井上も回転力とパワーを評価していた。

 

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