拳四朗が挑戦するIBF王者がワークアウトでトレーナーを吹っ飛ばすパフォーマンス…陣営の反応は?勝てば条件付きながらジェシー“バム”ロドリゲスと4団体統一戦の可能性
「階級をあげて相手は大きくなるが、拳四朗自身もベストで挑める」
ライトフライ級からフライ級に上げてもなお減量に苦しんでいた拳四朗にとって3階級制覇目となるスーパーフライ級に上げることでベストパフォーマンスにつながる可能性がある。加藤トレーナーはガルシアのパワーに十分に対抗できると踏んでいるのだ。
この日、同級のWBC、WBA、WBOの3団体統一王者であるジェシー“バム”ロドリゲス(米国)とプロモート契約を結ぶ「マッチルーム」のフランク・スミスCEが、条件付きで寺地―ガルシアの勝者との4団体統一戦の実現を最優先にしていることを明かした。
「IBFが指名試合求めている。それにひっかからないなら、寺地―ガルシアの勝者との試合を実現させたい。ただIBFが無理に指名を優先させるなら、4団体統一よりも(バンタム級へ上げての)ビッグファイトを意識していくことになる」
実は、IBFは、この試合の勝者に同級3位のアンドリュー・モロニー(豪州)との指名試合を指令している。スミスCEが言う4団体統一戦の条件とは、その指名試合が回避されることにある。統一戦のオファーがある場合は、特別に指名試合を回避できるのが、各団体の暗黙の了解ではあるが、まだどうなるかは不明だ。
拳四朗はバムが井岡一翔(志成)が2度対戦して1度も勝てなかったフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)を完全に支配して10回TKO勝利した試合を「Xでハイライトを見ただけ」という。それでもバムはずっと対戦を熱望していた相手。しかも、この対戦が実現して勝つことができれば、スーパーバンタム級の井上尚弥(大橋)以来、日本人として2人目の一気に4つのベルトを手にすることができる。
「(バムと対戦できる)可能性があるだけに大事な試合になる。いつも以上の力を出していきたい」
ドリームマッチを語る前に初上陸のサウジでガルシアを叩き潰さねばならない。

