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途中出場の日大藤沢の中村憲剛氏の長男・龍剛が流れを変えて決勝点へつなげた
途中出場の日大藤沢の中村憲剛氏の長男・龍剛が流れを変えて決勝点へつなげた

何から何までソックリ?!川崎の“レジェンド”中村憲剛氏の長男・龍剛が「チェンジャー」として日大藤沢の8強進出に貢献…「お父さんからは『最後は自分で試合を決めるマインドを持て』と」

 全国高校サッカー選手権大会の3回戦が2日に行われ、日大藤沢(神奈川)が2-1で聖和学園(宮城)を破って11大会ぶりのベスト8進出を決めた。前半終了間際に同点とされた日大藤沢は、後半14分に会場のUvanceとどろきスタジアムをホームとする川崎フロンターレのレジェンド、中村憲剛氏(45)の長男・龍剛(2年)を投入。父の象徴だった「14番」を背負うボランチが試合の流れを変え、チームの同19分の決勝点につなげた。父がプレーできないまま引退した新・国立競技場行きをかけて、4日の準々決勝で高校総体王者の神村学園(鹿児島)と激突する。

 ポジションも父と同じボランチ

 父と交わした約束をかなえるまであと1勝に迫った。
 1-1で迎えた後半14分。日大藤沢が最初の交代カードを切る。MF北野大聖(2年)と龍剛のダブル投入。岡山学芸館(岡山)に快勝した初戦の2回戦では先発した龍剛へ、佐藤輝勝監督(47)はゲームチェンジャー役を託した。
「打開するのがなかなか厳しい状況で、中村と北野が縦へのリズムを変えてくれた。特に中村は非常に調子が良かった中で、この試合の役割を理解した上でしっかりと準備してくれたし、勇気を持ったプレーで期待に応えてくれた」
 佐藤監督は試合会場に着いて、初めて選手たちに先発メンバーを発表する方針を取っている。ベンチスタートに「悔しさも多少はありましたけど」と本音を明かした龍剛は、すぐにこんな思いを抱いている。
「試合の流れが良くない、と監督が思うときに自分が入ると思ったので、そこでチームを鼓舞しながら球際の攻防で絶対に負けないとか、ゲームをコントロールする部分で自分が流れを変えてやろうと。そこは上手くできたと思うし、何よりも次の試合を勝てば、ずっと夢に見てきた国立競技場行きが決まるので」
 龍剛が投入されるとともに、スタジアムに懐かしいチャントが響き渡った。
「オー、ナカムラ、リュウゴ、ナカムラ」
 原曲は父のチャント。名前の部分を「ケンゴ」から「リュウゴ」に変えた新バージョンが、憲剛氏が数え切れないほどの勇姿を見せてきた川崎のホーム、Uvanceとどろきスタジアムのボルテージを上げる。ベンチ入りを果たせず、バックスタンドに陣取って声を張り上げていた部員たちからパワーをもらったと龍剛も感謝する」
「チャントがどうこうというより、しっかりと『リュウゴ』と歌ってくれたので。今日もゴールには絡めませんでしたけど、センターバックとフォワードの間に立ってゲームを作るというところでは役に立てたのかなとは思います」
 龍剛が振り返ったように、最終ラインがボールを持つ度にさまざまなスペースに顔を出し、ボールを受けるや前線やサイドの選手を前へ動かすパスをポンポンと通す。特に父も十八番とした縦パスは効果的で、佐藤監督も「あの時間帯であの展開だと、思い切ってプレーするのが逆に怖くなるんですけど」と龍剛の度胸に目を細める。
 左CKから生じた相手ゴール前の混戦で、MF杉﨑万泰(3年)がこぼれ球を押し込んだ後半19分の勝ち越しゴールを巻き戻していくと、左サイドに開いた龍剛がさらにテンポを上げて前へ通したパスに行き着く。歓喜の一撃を最後まで死守し、準決勝を戦った2014年度大会以来となるベスト8進出を決めた。

 

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