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U-20W杯に挑む2人の海外組、FW福田師王(写真右)とDFチェイス・アンリ(写真左)が世界一奪取を誓った
U-20W杯に挑む2人の海外組、FW福田師王(写真右)とDFチェイス・アンリ(写真左)が世界一奪取を誓った

U-20W杯に挑む2人の海外組“超ホープ”FW福田師王とDFチェイス・アンリが「世界一」を目標に掲げる理由と根拠とは?

 アルゼンチンで20日に開幕するFIFA・U-20W杯に臨むU-20日本代表のFW福田師王(19、ボルシアMG)とDFチェイス・アンリ(19、シュツットガルト)が17日、現地からのオンライン取材に応じた。今年1月の全国高校サッカー選手権後に神村学園(鹿児島)からドイツへ渡った福田は、新天地でのトレーニングで体重が約3kgアップ。ボルシアMGのU-19チームでゴールを量産してきた成長の跡を、世界を相手に見せたいと意気込んだ。

 福田がドイツが学んだもの

 

 南米アルゼンチンで開幕するU-20W杯を前に、高校卒業とともにJリーグを経由せずに海外へ挑んだホープたちが、異国の地で直面してきた苦悩を打ち明けた。
 今年1月の全国高校サッカー選手権で得点王を獲得。高校ナンバーワンストライカーの肩書を引っさげてドイツへ挑んだ福田は、アルゼンチンから応じたオンライン取材で「最初に出た練習試合で、60分ぐらいで足がつって動けなくなりました」と苦笑した。
「プレーの強度もそうですし、プレースタイルも休む間もなく縦に速かったので。なので、練習から常に走ることを意識しましたし、フィジカルを含めた体作りを一から考え直しました。高校のときから全然足りなかったけど、あらためて必要だと感じました」
 フィジカルの重要性を痛感させられた福田は、日々の練習で自らに課す筋力トレーニングの量を意識的に増やした。身体のなかでも下半身、特に臀部を徹底的に鍛えた結果として、渡独から4カ月あまりの間に体重が3kgほどアップしたと打ち明けた。
「ドイツのグラウンドはぬかるんでいることが多く、芝生の状態もちょっと悪いので、そういうのにも慣れるようにまずはお尻の部分を鍛えました。体重は3kgぐらい増えました。手応えはあります。ボールをしっかりと収められる場面が多くなったので」
 ボルシアMGの本拠地、ボルシア・パルクに隣接するアカデミー選手寮で暮らしながら、デュッセルドルフにあるインターナショナルスクールに通ってドイツ語を学んでいる。しかしながら、英語を含めて、まだまだ不自由さを感じる日々を送っている。
 それでも、デビュー戦となった2月の地域カップ戦1回戦では8ゴールをマーク。9部相当のチームが相手だったとはいえ、ボルシアMG側に与えたインパクトは大きく、その後のU-19リーグでもコンスタントにゴールを積み重ねてきた。
 高校時代からストロングポイントと自負してきた、相手ゴール前における動き出しの質の高さも、福田によれば「通用している」という。言葉によるコミュニケーションを上手く図れない状況で、福田はミーティングである行動を起こしていた。
「まずは自分が動き出す形を、ボードに書いてみんなに見せる。最初は『ん?』みたいに言われたんですけど、とりあえずそうしながらトレーニングを重ねました。一番は試合で点を決めたこと。そうなればボールがたくさん出てくるようになったので」

 

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