「踏み台になる気はない。日本で天心に勝ちチャンスが来るなら次は井上拓真だ」4.10東京で那須川天心VSエストラーダが実現へ…“レジェンドメキシカン”は早くも豪語
エストラーダは前出のYoutube番組の中で早くも天心戦に向けて気持ちを奮い立たせている。
「相手(天心)はまだ10戦もしていないので知名度は高くないかもしれないが、実力のある選手。井上拓真とも戦っているしね。自分のキャリア的にも大きな挑戦になる。正直、キャリア終盤に差しかかっているから、このチャンスは絶対に生かしたい。中国(マカオ)には過去2回行ったが、アジアでの試合はこれが3度目。日本に行って勝つ、それだけだ」
そしてこう続けた。
「去年も日本人選手との話があったが実現しなかった。でも今は本当に良いタイミングだと思う。フライ級、スーパーフライ級で世界王者になって、今はバンタム級。新しい階級で新しい挑戦ができるのは嬉しい。心身ともにすごく良い状態だ。こういう世界戦や挑戦者決定戦こそボクサーが待ち望む舞台だからね」
天心と挑戦者決定戦を戦う意義について問われるとこう答えた。
「彼にとっては、自分に勝てばまた世界に近づける大きなチャンスだろう。でも自分にとっても同じだ。バンタム級での世界挑戦、そのための重要な一戦。このチャンスを100%生かす」
エストラーダは、井岡とジョシュア・フランコ(米国)とのスーパーフライ級の2団体統一戦を観戦するために2022年の大晦日に来日経験はあるが、メキシコ、米国以外での遠征試合は、これが3度目。
日本のリングはホームタウンテジションもないフェアな判定で知られるが、「日本で戦う以上KOか、圧勝せねばならないのでは?」と質問され、「そうだね。日本で戦う以上、はっきり勝たないといけない。そこは覚悟している」と返した。
キャンプはメキシコシティで行う計画を立てていて「相手はサウスポーで動きも良い」と天心の特徴を認めた上で、サウスポーのヘルマン・レオン、アルフレド・レオン兄弟と「対策を練っている」ことも明かした。
一方エストラーダにとって「負ければ引退」を突きつけられる正念場の大一番となる。
「もう35歳だ。これからは試合ごとに自分の状態を見て決めていくことになる。もし通用しないと感じたら、無理はしない。ボクシングは命の危険もあり、家族、子供のたまにもそこは大事にしたい。ただ誰かの踏み台になるつもりもない」
天心戦の先に見据えているのは、井上拓真の持つ世界ベルトだ。井上拓真は5月2日に東京ドームで井岡との防衛戦を行う可能性が高いが、エストラーダは、井上拓真の名前を出した。
「この挑戦者決定戦を勝って今年の中盤か後半に世界王座を狙いたい。チャンスが来るなら拓真との試合を狙いたい。3階級制覇は大きな目標だし、メキシコの偉大な王者たちの仲間入りをしたい。そのために全力を尽くす。フライ級では5度防衛、スーパーフライ級でも複数回防衛した。今度はバンタム級で王者になり、さらに防衛し、統一戦をしたい。それが今の目標だ」
そう強い意思を示した。
エストラーダはインタビューの最後に「ファンへメッセージを」と依頼され、こんな言葉で締めている。
「自分はまだ終わっていない。4月10日、日本で全力を出す」
一方の天心にとっても井上拓真との再戦を実現するためには絶対に負けられないビッグマッチ。これが9戦目となる天心が、試合枯れしている35歳とはいえテクニックは健在のレジェンドのキャリアをどう打ち破るか。大きな試練マッチとなる。正式発表が待たれる。

