北京五輪男子ラージヒルの金メダルストであるノルウェーのマリウス・リンヴィクが停止処分を受けたのが疑惑の引き金となった(写真・ロイター/アフロ)
ミラノ五輪で衝撃の不正疑惑!スキージャンプでスーツ検査を有利に運ぶため男性の“あそこ”をヒアルロン酸注入で巨大化する工作が…WADAがドーピング検査の徹底を約束
昨年6月にはジャンプスーツの規則が強化された。FISは、用具管理と検査を刷新し、装備違反に対する制裁を段階的に重くする方針を発表した。大会の週末に3Dボディスキャンを行い、腕長、足サイズも測定。スーツのカットや形状、とくに腕、脚の末端部をより厳密に定義して操作の余地を減らした。クロッチといわれる股のあて布も表面積を稼ぐ余地を小さくした。さらに検査で合格したスーツにはマイクロチップを埋め込み、改造防止を行う規則も盛り込まれた。
日本のスキージャンプ界にとっても「スーツ規定」問題は決して他人事ではない。2022年の北京五輪の混合団体では、高梨沙羅が、1回目のジャンプ後の検査で太もも周りが規定より2センチ大きいとして失格になった。
そして今大会を前にWADAがこの不正疑惑の対応に乗り出す考えを示した。事務局長のオリヴィエ・ニグリ氏は「私はスキージャンプの詳細や、それがどのようにパフォーマンスの向上につながるのかについて把握しているわけではありません。ただ、もし何らかの事実が表に出てくるようなことがあれば、それが本当にドーピングに関係するものなのかどうか、あらゆる可能性を検討することになります」と言及した。
ガーディアン紙は「これらの異常な噂は、現時点で確固たる証拠に裏付けられてはいない。ただしWADAの規則では、選手の健康を危険に晒しスポーツ精神に反する方法は禁止される。WADAのウィトルド・バンカ会長は『スキージャンプはポーランド(バンカ会長の母国)で非常に人気があるため必ずきちんと調査すると約束します』と苦笑いを浮かべて語った」としている。
ジャンプ競技は日本時間8日の女子ノーマルヒルから始まり、注目の男子は同10日の男子ノーマルヒルからスタートを切ることになる。
1 2

