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坂本花織がノーミスの演技で団体女子SPでトップを奪った(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
坂本花織がノーミスの演技で団体女子SPでトップを奪った(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

ミラノ五輪団体で坂本花織に及ばず2位だった米“20歳女王”アリサ・リュウが「凄くいい気分」と語った理由とは…日本の逆転金メダルに立ち塞がる米国の切り札

 米サイト「ジ・アスレチック」は「坂本が特別なフィナーレを目指す」のタイトルを取った記事を掲載し「正直に言って団体戦の女子SPで圧巻だったのは、アリサ・リュウだけではなかった。リュウは 74.90点 を記録し、このセッションで米国に 2位の9ポイントをもたらしたが、それ以上に特別な演技を見せたのが坂本だった」と賞賛。
 坂本が日本を2位に押し上げたことを伝えた。
 同サイトは坂本が今季限りでの引退を明かしていることを紹介。
「坂本に“金メダルでの有終の美”を飾らせまいとするなら、リュウと米国は、そのストーリーそのものを覆さなければならないだろう。だが、この日の坂本の滑りからは、その結末を自らの手でつかみ取ろうとする強い覚悟がはっきりと感じられた」と評価した。
 だが、一方で坂本の後塵を拝したリュウだが「凄く盛り上がってる気持ち。今は本当に凄くいい気分」「米国の強さを見せにきた」と、満足そうに豪語した。
 なぜなのか。
 ひとつは「チームに貢献できた」という満足感だ。
 団体戦は1位に10ポイント、2位に9ポイントが寄与されるため、日本の逆転を許さなかった。今後は、アイスダンス、ペアのフリー、女子のフリー、そして男子のSP、フリーの5種目が残っている。
 米国はアイスダンスで1位を狙える。今大会が五輪初出場の“うたまさ”に表彰台を期待するのは難しい。となると、ここでポイント差はさらに5点以上開くことになる。
 “りくりゅう”が1位を獲得して、SPで5位だったエリー・カム、ダニー・オシェイとのポイント差を再び4以上追い、坂本がリュウを上回ったとしても、男子シングルには、4回転の申し子である絶対王者のイリア・マリニンが控える。五輪では何が起こるかわからないが、彼がミスを複数回冒さない限り、鍵山優真がトップに立ち、総合のポイント差で逆転するのは難しい。
 リュウが「いい気分」と発言したのは、そのあたりを先読みしたからかもしれない。
 また個人戦への手応えもあったのかもしれない。
 SPの技術基礎点は33.78点あり坂本の32.95点を上回っている。今回はアテンションとQマークがついたことで、GOEで3.28点も坂本を下回った。演技や表現力では坂本に勝てないが、ミスさえしなければエメレンツの難易度で上回れる可能性があると考えているのかもしれない。
 USAトゥデイは、「彼女の演技はすでに表彰台レベルで、金メダルも狙える力を見せている」と記した。
 それでも坂本はここからの逆転をあきらめていない。
「ここまで来たらやるしかない。あとは自分の持っている力を120%出し切れば思い通りの展開になると思う」
 団体は8日に男子シングルSPとアイスダンスのフリー、9日にペアフリーと男女シングルフリーが行われ、メダルが確定することになる。

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