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金メダルの深田茉莉と銅メダルの村瀬心椛が喜びを分かち合ったが…(写真:森田直樹/アフロスポーツ)
金メダルの深田茉莉と銅メダルの村瀬心椛が喜びを分かち合ったが…(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

スノボ界“重鎮”解説者リチャーズ氏が深田茉莉の金メダルを「最悪のジャッジ。彼女に金の授与はあり得ない」と再び物議を醸す批判…銅メダル村瀬心椛を「金に値する」と支持

 そして、快挙はスノーボード競技だけにとどまらなかった。
19歳47日の深田は、2018年平昌大会のスピードスケート女子団体パシュートを制した佐藤綾乃の21歳73日を大幅に更新する、冬季五輪の日本女子選手で最年少の金メダリストになった。初めて出場した五輪で歴史に名を刻んだ深田は、表彰式後のフラッシュインタビューで「まだ全然信じられない」と夢心地の心境を明かした。
「でも、ここまでやってこられてよかったというか、本当にスノーボードをやってきてよかったと心から思えた瞬間でした。ビッグエアでちょっと思うような結果が出なくて、本当にすごく悔しくて。そこでまだスロープもあると切り替えて、周りの人からもすごく声をかけてもらって。みんなから『茉莉ならできる』と言ってもらえて、それで本当に自信がついてできたランだったと思います」
 しかし、スノーボード界に未来を感じさせるハイレベルの戦いだったからこそ、リチャーズ氏は苦言を呈さずにはいられなかった。
 最後のジャンプ2本を720(2回転)で締めたトリック構成を含めて、動画内ではこんな批判を展開している。
「最後に720を2回やって、金メダルを授与するなんて本当にありえない。彼女はレールセクションもそんなに良くなかった。ジャッジはモニターを買い替えなきゃいけないレベルだった。それくらい酷い失敗を犯していた。謝罪が必要だろう」
 一方でリチャーズ氏を解説で重用してきた『NBC』のスポーツ部門は、採点を巡る感情的な批判は展開していない。その代わりに、スノーボード大国を自負してきた米国勢が突きつけられた現実を、今大会の結果とともに伝えている。
「パークとパイプの6つのスノーボード種目のすべてで、日本勢は少なくとも1人のライダーが表彰台に立った。さらにトータルで18個のメダルのうち、半分の9個を獲得している。対照的にスノーボードが正式競技に採用された1998年の長野大会以降で、米国選手が金メダルを獲得できなかったのは今大会が初めてとなる」
 リチャーズ氏が再び物議を醸しかねない発言を展開したのも、それだけ女子スロープスタイル決勝のレベルを深田と村瀬が引き上げていたからだろう。
 知人を介して紹介された名伯楽、佐藤康弘コーチ(51)に13歳で師事。中学卒業後は通信制の高校へ進学し、佐藤コーチが拠点とする埼玉県内へ、自身も親元を離れて移った深田の笑顔とともに、今大会で日本勢が獲得した金メダルは5個に到達。自国開催だった1998年の長野冬季五輪に並ぶ史上最多となった。

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