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ロシアのペトロシアンは逆転メダルを狙って4回転に挑むも転倒(写真:ZUMA Press/アフロ)
ロシアのペトロシアンは逆転メダルを狙って4回転に挑むも転倒(写真:ZUMA Press/アフロ)

「ロシアに戻れない」大逆転狙う4回転の転倒で6位ペトロシアンが「失敗の後すぐにその場を立ち去りたかった」と沈痛思いを明かす…ミス理由は「ピアスが衣装に引っ掛かった」

 ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート女子シングルフリーで銀メダルを獲得した坂本花織(25、シスメックス)と銅メダルを手にした中井亜美(17、TOKIOインカラミ)にとって不気味な存在だったのが中立国として出場しているロシアのアデリア・ペトロシアン(18)だった。予想通りに一発大逆転を狙って4回転ジャンプに挑んできたが失敗。結局6位に終わり、試合後には「ロシアに戻れない」と悲痛な心境を明かした。

 「なぜ4回転?他に選択肢がなかっただけ

 やはりやってきた。事前に申告されたフリーの構成に4回転ジャンプは入っていなかったが、公式練習では、4回転を2発も入れるプログラムを披露していた。そして実際に冒頭で4回転トゥループに挑んだ。だが、練習ではまだ30%の成功確率しかなかった4回転ジャンプは成功せずに転倒。2本目の4回転ジャンプは回避した。
 ロシアメディア「スポーツエクスプレス」によると、試合後のミックスゾーンでペトロシアンは、4回転への挑戦を「他に選択肢がなかっただけ」と語り、失敗理由をこう説明した。
「2本練習していたので、入るのも2本のはずでした。どうしてうまくいかなかったのか、自分でも理解できません。滑走直前には良いトゥループが跳べていました。入りも悪くなかったと思います。ただ一瞬、別のことに気を取られてしまって、それからすぐにまたトゥループのことに意識を戻しました。実はピアスが衣装に引っかかったんです」
 ピアスがコスチュームに引っかかっていなければ成功したのかもしれない。
 2本目を回避した理由を聞かれ「どこに跳ぶんですか? 20位になりたいわけじゃないので」と逆ギレした。
 そして「(4回転)トゥループの後、立ち上がって、その場を立ち去りたくなった」との悲痛な心中を明かした。
「これ以上ミスはできないと分かっていました。でも頭の中では“もう終わった”という思いもありました」
 それでもペトロシアンは気持ちを切り替えた。その後、大きなジャンプのミスはなかったが、2つの連続ジャンプにアテンションが付くなどの小さな取りこぼしがあった。結局、フリーは141.64点でSPの5位からひとつ順位を下げて6位となった。
「あの演技の後でロシアには戻れない。心理的にはつらいかもしれません。自分自身にも、連盟にも、コーチにも、観客にも申し訳ない気持ちです。こうなったのは自分の責任だと分かっています」
 思いは深刻だ。
「今はネガティブな思いばかりです。何とか現実に戻りたい。この状態から抜け出したい。もしかしたら何か良い面を見つけて教訓を得られるかもしれません」

 

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