「おとぎ話まであと一歩。勝てた試合だったことを誇りに」大谷翔平封じるも惜敗の豪州マクドナルドが激白…「満塁・大谷」で牧を牽制死させた捕手が内幕明かす「直感で動いた」
国内の登録選手は約3万4000人。オーストラリアンフットボールやクリケット、ラグビーに比べれば格段に少ない。WBC開催前の2週間で、豪州代表の公式X(旧Twitter)アカウントに1500万人ものリーチがあったが、98%が日本からだったという。
一方で国際舞台では着実に力をつけてきた。1999年にはインターコンチネンタルカップの決勝でキューバを破って優勝し、2004年のアテネ五輪では、準決勝で日本を破って銀メダル。新型コロナが蔓延する前には世界ランキング6位まで上がったこともある。2023年の前大会でも、韓国を破り、初めて準々決勝に進出。最終的にはキューバに1点差で敗れた。今大会では、台湾を破る番狂わせを演じている。
1番を打ったトラビス・バザーナは、2024年のMLBドラフト1巡目指名選手で、現在、海外のプロ野球でプレーするオーストラリア人は30人以上、大学野球には約120人がいて、同メディアは「もはや豪州はただ参加する国ではない」とした。
そのレベルアップを象徴するシーンが4回にあった。
二死満塁で大谷を迎えた場面だ。日本からすれば大谷が申告敬遠できない絶好の得点機。豪州からすれば最大のピンチ。ゲームの前半の山場でニルソン監督は、井端監督が名前を出した左の変則左腕のタウンゼントにスイッチした。
カウント2―1からの4球目だった。捕手のパーキンスが二塁走者の牧秀悟が飛び出ていたことを確認すると、すぐさま二塁へ送球。隙を見逃さない牽制でアウトにしたのだ。微妙なタッチプレー。牧は手をあげてベンチにリプレー検証の「チャレンジ」を要求した。
井端監督もすぐに球審に合図を送ったが、そのチャレンジは申告が遅いとの理由で却下された。井端監督が「アウトになった瞬間に審判を見てすぐに手を上げたんですけど、それでも遅いっていうことだったんで。そこからは本当に三振とかフライアウト以外はすべて手を上げるようにしたのですがそのあたりが難しい。(牧には)申し訳ないことをした」と嘆いたが、二死満塁で、二塁走者が無理してスタートを切る場面ではなく牧のボーンヘッド。そのミスを見逃さなかったパーキンスのファインプレーであり最高の大谷封じだった。
前出の専門メディアによると、パーキンスはその内幕をこう明かしている。
「大谷が打席にいるといつでも大ダメージになる。だからどんな形でもイニングを終わらせるチャンスを探していた。デールと僕は同じ考えだった。直感で動いたんだ」
だが、豪州投手陣の踏ん張りも吉田の一振りですべてがオジャンになった。
2勝1敗でプールCで2位につけている豪州は今日9日の韓国戦に勝てば、1次ラウンド突破が決定。負ければ、2勝2敗で台湾、韓国と並ぶことになるが、4点差以内の敗戦で6失点以下なら突破できる可能性が高い。
パーキンスがチームを代表して「この敗戦を“フラストレーション”とは言わないけど、“ほろ苦い”とは言える。今日はチャンスがあった。でも明日もチャンスがある。今大事なのはその試合だ。タイブレークのことは気にする必要はない。勝てばそれで決まる」との決意を語っている。

