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敗れた井端監督はベンチで憮然(写真:スポーツ報知/アフロ)
敗れた井端監督はベンチで憮然(写真:スポーツ報知/アフロ)

「なぜ7回若月健矢に代打を送らなかったのか?」侍Jは井端監督の采配ミスでベネズエラに負けたのか…山本由伸の69球交代と「中継ぎスペシャリスト不足問題」などへの疑問を専門家が指摘

 この日、登板した2番手以降の6人でブルペンの専門家は、追加招集された楽天の藤平尚真だけだった。世界一となった2023年の前大会では大谷を含めて16人の投手をメンバーに入れたが、今大会はその大谷はDHに専念し、投手の登録は2人減の14人となっていた。そもそもの打撃優先の編成の歪が肝心の決勝トーナメントで露呈したのである。
 もうひとつの疑問は2点を追う7回の攻撃だ。先頭は9番打者のオリックス若月健矢。捕手が2人ベンチにいて、三者凡退に終わった、その前の回は、若月の打席に小園海斗が準備していた。近藤を勝負どころに残して置きたかったのは理解できるが、ここでは代打を送らず若月をそのまま打たせて三振。大谷の前に走者を出すことがでなかった。
「負けたら終わりの戦いで戦力を使いきらなかったのは悔いが残る。相手は左投手だったが、国際大会で、左、右のこだわりを持つ必要はない。大谷の前に走者を出してプレッシャーをかけておきたかった需要な回の先頭だっただけにベンチの采配に疑問は残った」
 池田氏も若月に代打を送らなかった井端采配に疑問を呈した。
 9回一死でスタメンから外した近藤を代打に送るも見逃しの三振に終わった。結局、使った野手の駒は、鈴木のアクシデントで途中出場した森下と9回の近藤だけ。「全員野球」を掲げて、チェコ戦では、全員に場数を踏ませたはずなのに、ベンチに選手を残したままのゲームセットに悔いは残った。
 また池田氏は、ベネズエラのバッテリー有利に見えた球審のストライク、ボールの判定と侍ジャパンとベネズエラベンチの勢いの差についても指摘した。
「球審の判定は、ベネズエラのバッテリーには甘く見えた。特に外角低めのゾーンは広かった。だが、球場の雰囲気も含めて、ここはアウエーだということ。5回無死一塁でアクーニャJr.が三振と判定されたハーフスイングがあったので“行って来い”かもしれないが、その際、アクーニャJr.は球審に向かって文句を言いまくり、打撃コーチのレジェンドのミゲル・カブレラが一塁塁審の近くまでベンチ内を走ってきて怒鳴り声をあげていた。本来は退場させるべき、マナー違反だったが、それでチームに一体感が生まれていた。日本はベンチで大谷がしきりに声をかけて回っていたが、ベンチの一体感や勢いにも差が見えた」
 連覇を狙った日本はWBCで初めてベスト4以上に進出できず準々決勝で姿を消した。
 試合後、井端監督は、「結果がすべてなので」と代表監督から辞任を示唆している。

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