衝撃証言…”怪物養成ジム”から鮮烈TKOデビューしたアマ6冠”ザ・サンダー”片岡雷斗の何がどう凄かったのか…敗者のプロ10年の日本ランカーが「あんなパンチは受けたことがない」
大橋は2024年12月には川満俊輝(三迫)が持つ日本ライトフライ級王座に挑戦して2ラウンドにTKO負けを喫しているが、そのタイトル戦の話を重ねつつ、こう片岡の”凄さ”を証言した。
「パンチがめちゃくちゃある。あれだけキレがあって固さがあるパンチは、16戦戦ってきて受けたことがない。パンチの重さは、まだ19歳だし、ここからついてくる。キレと固さは一級品」
プレスをかけながら、もう一歩、攻め込めなかったのは、このパンチ力のせいなのだろう。
大橋は、「ここからも勝ち続けて欲しい。僕も負けじと追いついて、やり返したら、面白いドラマがある。まだまだあきらめない。だから勝ち続けて欲しい」と片岡にエールを送った。
片岡にその言葉を伝えると「倒しにきて嬉しいって、おかしいっすよ(笑)。でもそれをデビュー戦で感じれて良かった」と、彼もまた下手をすれば、嚙ませ犬になりかねないス―パルーキーの相手をふたつ返事で了承して、プロの怖さを教えてくれた敗者に感謝した。
大橋会長は「来年には世界を狙わせたい」との構想を明かしている。
「ライトフライ級の時の井上尚弥の比べてみても相当レベルが高い」とまで絶賛していた。その構想は片岡にも伝えられているという。
「どんな相手だろうと自分を倒しにくることは変わりない。倒していきます」
デビュー戦はライトフライ級だったが、通常体重は、53、54キロで、ミニマム級でも戦えるという。
15日に松本流星(帝拳)がWBA世界ミニマム級王座を防衛、同日にライトフライ級では、岩田翔吉(帝拳)がWBC王座に返り咲き、4月3日には、元WBO世界ミニマム級王者の谷口将隆(ワタナベ)がWBA&WBOの世界ライトフライ級統一王者のレオ・サンティアゴ(プエルトリコ)にに挑み、4月13日には、IBううF世界同級王者のタノンサック・シムシー(タイ、グリーンツダ)が「フェニックスバトル154」で、セルジオ・メンドーサ・コルドバ(メキシコ)と指名試合を行うなど軽量級が活気づいている。来年には軽量級戦線がどんな展開になっているか読めないが、鮮烈デビューを飾った片岡が、そこに参戦すればさらに面白くなるだろう。
1時間かけてコーンロウを編み上げた”ザ・サンダー”に改めて、プロの世界で目指す理想のボクサー像を聞く、
「夢と希望を与えられるようなカッコいいボクサーになりたい」
今日はそれを与えられたのかね?
そう尋ねると「与えたってことにしときましょう」と憎めぬ顔で笑った。これがスーパールーキーのプロ第一歩である。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

