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WBC&WBAのベルトを統一した寺地拳四朗は加藤トレーナーに肩車されて歓喜の表情(写真・山口裕朗)
WBC&WBAのベルトを統一した寺地拳四朗は加藤トレーナーに肩車されて歓喜の表情(写真・山口裕朗)

米メディアも拳四朗の鮮烈TKOによる2団体統一を称賛「年間MVP候補に」「目を見張るパフォーマンス」

 プロボクシングのダブル世界戦が1日、さいたまスーパーアリーナで行われ、メインのライトフライ級の2団体統一戦では、WBC同級王者の寺地拳四朗(30、BMB)がWBA同級スーパー王者の京口紘人(28、ワタナベ)を7回2分36秒TKOで下してベルトの統一に成功した。今回の試合は国内はアマゾンプライムが独占生配信したが、米国ではESPN+、欧州ではDAZNがライブ配信しており、拳四朗の衝撃のTKO劇は米メディアの反響を呼んだ。

 「最高の左ジャブですべてのラウンドを支配」

 

 拳四朗の衝撃TKO劇は世界を驚かせた。パウンドフォーパウンドを発表するなど権威ある米リング誌は「寺地拳四朗が京口紘人を7回で倒し、WBCとWBAジュニアフライ級(ライトフライ)のベルトを統一、リング誌王座を勝ち取る」との見出しを取って報じた。リング誌王座とは、同誌が4団体の枠を超えて独自に設定したベルトで、これまで京口が保持していた。
「寺地は統一戦で京口の手数を封じて自信を持って戦った。寺地(20勝1敗、11KO)は京口を最初から最後まで上回り、距離を保ったボクシングでポイントを容易に得る戦いをした」と評価。
「寺地は、4回から攻勢を強め、5回で素晴らしいスタートを切って右のクロスでダウンを奪ったが、このラウンドの終了前に京口の猛烈な反撃を受けた。リング誌認定、WBAスーパー王者(の京口)は、応戦して確かなパンチを着弾させたが、ラウンドを勝ち取ることはできず、あるいは寺地の執拗なジャブや、タイミングよく矢のように出る右のストレートを防ぎきれなかった(彼の高いガードやアッパーカットの脅威があったとしても)」と試合内容を詳細にレポートした。
 そして「京口は7回に自分の時間帯もあったが、足が止まってパンチを受け、ほぼ一方的な試合となった。寺地が申し分のない右を2発決め、京口は最後の抵抗する力を足から失い、ロープに向かってよろめきレフェリーによって救われた」と寺地のフィニッシュ場面を伝えた。

 ボクシング専門サイトのBoxing News 24/7は、「“The Amazing Boy”として知られる寺地は今日、極めて優れたファイター(の京口)をすべてのラウンドで支配し、目を見張るパフォーマンスを披露した」と絶賛。
「寺地は素晴らしいポジショニングを続け、最高の左ジャブも見せた。絶え間なく多くのパンチを放ち素晴らしいボクシング能力を披露した。ファンの多くが寺地のボクシングに畏敬の念を抱かせることに疑いはないだろう。京口は最善を尽くそうとしたが、猛烈な攻撃をかわして反撃に踏み入ることができなかった」と続けた。
 また記事は「時期が来れば、寺地は2022年の年間最優秀選手のトロフィーを手にする選手として検討される必要があるだろう。寺地は108ポンド(ライトフライ)級ですべてのベルトの統一を望んでいる。今日の彼のパフォーマンスを見る限り、寺地をそこから止める術はない」とも記して、各種団体が選ぶMVP候補に拳四朗をピックアップ。また拳四朗が熱望している4団体統一の可能性を強烈にプッシュした。

 

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