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元ヤクルト編成部長がセンバツで見つけた11人のドラフト逸材
元ヤクルト編成部長がセンバツで見つけた11人のドラフト逸材

「今年の対象では智弁学園の杉本真滉がナンバーワン」元ヤクルト編成部長がセンバツで見つけたBIG3以外の11人のドラフト逸材

 第98回センバツ高校野球のベスト8が出揃った。今大会では沖縄尚学の末吉良丞、横浜の織田翔希、山梨学院の菰田陽生のBIG3がプロスカウトの注目を浴びたが、彼ら以外に特筆すべきドラフト候補は誰だったのか。ヤクルトで編成部長を務めてコーチとしては故・野村克也氏の右腕としても活躍した松井優典氏に夏への成長が楽しみな11人の逸材をリストアップしてもらった。

 「末吉、織田は素材としては疑いはないが昨夏からの成長が見られない」

 BIG3の末吉、織田が1回戦で姿を消し、二刀流として話題の菰田も1回戦の長崎日大戦で第1打席に目の覚めるような驚愕の一発をレフトスタンドへ運んだものの、一塁守備で三塁からの送球を受ける際に打者走者と接触して左手首を骨折して出場できなくなった。
 松井氏は「末吉、織田、共に素材としては疑いはないが、昨年夏からの成長が見られなかった。末吉は球威は増したが、もうひとつ上へいくレベルの投球術という点で物足りなかった。織田は、最速150キロは出したが、リリースポイントがバラつき、ボールに力が乗らない。全力で投げると制御できないのか、力の入れ具合を加減するのでストレートのスピードにムラが出た。フォームバランスが固まっていなかった。厳しい言い方をすればドラフト1位で競合するレベルにはなかった」と厳しい評価を与えた。
「菰田は打者としてのパワーは十分。ただ投げるところを見たかった。心配なのは左手首の骨折。投げる方の怪我ではなかったので夏までどう鍛えてくるのか注目したい」
 そして松井氏は「全体的にはレベルが高くなかったが、3人以外にもプロのスカウトが追いかけていきたい選手はいた」とした上で「大会ナンバーワンは大阪桐蔭の2年生左腕の川本晴大だが、今秋のドラフト候補では智弁学園の左腕の杉本真滉」と注目左腕の名をあげた。
 杉本は1回戦の花巻東高戦で3安打完封、2回戦の神村学園戦では延長10回を4安打1失点に抑えて投げ切った。
「投げっぷりがよく両サイドのボールに角度がある。右打者の外角を狙ってストライクが取れる。最速は149キロ。腕が振れるのでバッターは差し込まれる。花巻東戦はストレート、神村学園戦では変化球を軸にしていて調子によって投球スタイルを切り替えることができる部分にもセンスを感じる」
 その花巻東で4番を打ったのが通算25本の古城大翔だ。父は日ハム、巨人で活躍した古城茂幸氏。杉本に3打数無安打に抑えられたが、松井氏の目に留まった。
「1m80、95Kgの体格でスイングスピードは超高校級。昨年夏に比べてレベルに振るようになっていた。三塁の守備に不安は残るが、こなせるようになればプロでの上位指名もある」
 また神村学園戦ではスーパープレーがあった。1点リードで迎えた7回の守備で一死二塁からのライト前に落ちた打球を神村学園の梶山侑孜がワンバウンドで捕手のミットに収まるバックホームでアウトにしたのだ。梶山は1回にも杉本の137キロのストレートを詰まりながらもセカンド右を襲う内野安打にして先制点へつなげている。
「肩が強いだけではなくチャージしてくるスピード感が目に留まった。非常に身体能力が高い。左肘が抜けてしまう癖が見受けられる打撃に課題はあるが、その超アスリートなポテンシャルはドラフトにかかってくる候補だ」

 

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