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神宮に池山ヤクルト旋風が巻き起こっている
神宮に池山ヤクルト旋風が巻き起こっている

ヤクルトの高橋宏斗KOの5点差大逆転はなぜ起きた…WBCベネズエラ戦法と中日ベンチの継投迷い&記録に残らないミス

 代わった齋藤がいきなりその初球に暴投で2点差となり、ヤングスワローズのチームリーダーとなっている長岡が、一、二塁間を破る同点の2点タイムリーを放った。
 長岡は開幕戦から全試合で試合前の円陣の声出しを担当している。毎回「魚くんの豆知識」的なエピソードを披露して、雰囲気を和らげ、ナインを鼓舞する。この日は神宮名物の傘を使った東京音頭の応援が、その昔、観客席に空席が目立った時代に埋まっているように見せるために始まった豆知識を披露。
「今はこんなに来てくださっている。こんなうれしいことはない。1点でも多くとって1回でも多く傘をふらしてあげましょう。勝つよ!」
 そう声をかけていた。
 その長岡が打てば、否でも応でもベンチのムードは最高潮となる。
 代わった勝野が勢いを止められず、サンタナに一発を浴びたのも、必然の流れだったのかもしれない。
 ヤクルトは開幕から8試合でまだ犠牲バントはゼロだ。
 1点を追う5回に先頭の増田が三遊間ヒットで出塁すると、伊藤は、その初球にバントの構えをしたが、結局、行わなかった。池山監督は、ここまで何度も「やらないというわけではない」とバントを作戦として封印しているのではないことを強調しているが、前出の評論家は、こう分析している。
「ヤクルトの打線がつながるのは、打線の並びとバントを使わない戦術が理由だろう。そもそもサンタナを2番に置いた時点でバントの発想はない。開幕戦以外の7試合で投手を8番に入れ、9番に武岡(1試合だけ田中陽)を置く打順、そしてストッパ―に新外国人のキハダを起用しているところにも、GMに就任した元メジャーリーガー青木宣親氏の影響を強く感じる。メジャー型のフロント主導のチームマネジメントが機能しているのではないか」
 今季からGMに就任している青木氏がチームに及ぼしている影響が見え隠れしているという。
 ヤクルトは、塩見、山田、内山、そして即戦力として期待していたドラフト1位の松下らの主力を怪我などで欠いていて、戦力はまったく整っていない。その状況で16年ぶりの開幕3カードを連続の勝ち越しを決め7勝1敗でセ・リーグのトップに立った。
 一方の中日は、2勝7敗で横浜DeNAと共に最下位。開幕ダッシュに失敗した。だが、守護神の松山、ボスラーが、明日7日の横浜DeNA戦からは合流予定でやっとチームの形が整うことになっている。

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