代表26人を「だいたい決まっている」と明言した森保監督が最後まで悩んでいるのはどのポジションの誰と誰なのか?
そこへベンチ入りできるまでに回復した板倉が加わってくる。一方でもしも冨安が間に合わない場合には、スコットランド戦で先発し、イングランド戦では途中出場した瀬古歩夢(ル・アーヴル)がスタンバイする形となるだろう。
イングランド戦が行われたロンドンの聖地ウェンブリー・スタジアムには、ともに怪我で長期離脱中の遠藤と南野が応援に訪れていた。
遠藤は今シーズン初先発を果たした2月11日のサンダーランド戦で左足首を負傷。骨を繋ぐリスフラン靭帯を断裂する大怪我だと判明した中で、代表のメディカルスタッフとも連絡を取り合った上で一時帰国し、患部に人工靱帯を入れる手術を受けた。W杯出場から逆算した決断で、すでにリハビリを開始している。
南野は昨年末のオセールとのフランス杯ラウンド32で、左膝前十字靱帯を断裂する大怪我を負って手術を受けた。全治などの詳細は明かされていないが、復帰まで最大で10カ月を要するとされる中でリハビリを開始し、3月下旬にはエアロバイクやランニングマシンでトレーニングに励む写真をモナコが公開している。
スコットランド戦にも駆けつけた遠藤、そして南野と話し合ったのか。こう問われた森保は「あまりコミュニケーションは取りませんでした」とこう続けた。
「絶対に戻ってきて欲しい、W杯でまた一緒に戦いたい、という気持ちはもちろんあります。ただ、そういったプレッシャーをかけ過ぎるとさらにシーズンを棒に振るような怪我を、もしかするとサッカー人生に関わるような怪我を負ってしまうかもしれない。そこはしっかりと考えながら状態を見て決めていきたいし、何よりも今は本人たちが落ち着いてリハビリを積める環境を作ってあげるのが大切だと思っています」
第1次政権から2人と濃厚な時間を共有し、第2次政権では遠藤をチームキャプテンに指名。不在の試合では南野がゲームキャプテンを担ってきた中で、戦列復帰への期待感をあえて封印した森保監督は意識的に距離を取った。
同時に勝負に徹する指揮官として、代表復帰への明確な条件も設けている。
「コンディションは上がっているし、リハビリも順調にきているとは聞いていますけど、サッカーがどれぐらいできるか、というところまでは把握できていない。彼らのリハビリの経過を追い、メディカルスタッフにも確認してもらいながらになりますけど、いずれにしても数試合に出ないとけっこうきついかな、と」

