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レッドブルの角田裕毅が予選Q1で大クラッシュを起こしタイムなしで敗退(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
レッドブルの角田裕毅が予選Q1で大クラッシュを起こしタイムなしで敗退(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「何てことだ!ユウキは大丈夫なのか?」レッドブル角田裕毅が予選Q1でマシンが逆さまになる大クラッシュ…F1公式サイトは「大きなプレッシャーを受けていた」と原因を指摘

 F1の今季第7戦、エミリア・ロマーニャGPの公式予選が17日、イタリアのイモラ・サーキットで行われ、レッドブルの角田裕毅(25)が1回目(Q1)の開始早々に単独で大クラッシュを喫し、タイムなしで敗退した。マシンが大破したなかで無事が確認された角田は「愚かなミスで壁にぶつかってしまったのは本当に残念だ」と語った。レッドブルに緊急昇格して5戦目で、今回が早くも3回目のクラッシュ。F1公式サイトは原因にひとつに結果を残せていない角田の「プレッシャー」を指摘した。

 「ありがたいことに僕は大丈夫だ」

 わずか5分あまりで、角田が公式予選Q1で敗退した。
 衝撃的なクラッシュが起こったのは、Q1の開始直後だった。ターン5の縁石に乗り上げ、スピンした角田のマシンはコントロールを失ったまま、時速約120kmでターン6のウォールに車体後方から激突。空中で回転した末に裏返ったままグラベルへ落下し、さらに跳ね返りで上下元に戻った状態になってようやく止まった。
 マシンはフロントだけでなくリアも激しく損傷した。何よりも角田の状態が心配されたなかで、直後に自力でマシンを降りてコースを後にする姿が確認された。レッドブルのスタッフに付き添われ、そのまま搬送されたメディカルセンターでの検査結果を、チームの公式X(旧ツイッター)が次のように伝えた。
「幸いなことに、ユウキは検査を受けた後にメディカルセンターから退院した」
 チームメイトの王者マックス・フェルスタッペン(27、オランダ)が心配しただけではない。角田と入れ替わる形で、レッドブルからレーシングブルズへ降格したリアム・ローソン(23、ニュージーランド)も「何てことだ。ユウキは大丈夫なのか」と無線で確認するほどのクラッシュを、英国の大衆紙『THE Sun』はこう伝えた。
「いま現在のF1マシンには、マシンがひっくり返った場合にドライバーの頭部を保護する、ヘイローと呼ばれる安全装置が装備されている。今回のクラッシュでは、ツノダの命を守る上でヘイローが大きな仕事をした」
 公式予選に先駆けて行われたフリー走行の3回目(FP3)で、タイヤのグリップに苦しんだ角田は20人中で17番手のラップタイムにとどまっていた。
角田は前日16日のFP2ではエースのフェルスタッペンと移籍後最接近となる0秒092差だったが、FP3では、3番手のフェルスタッペンとの差は1秒032差に広がっていた。
 F1公式サイトは検査を受けた後の角田のコメントもこう伝えた。
「ありがたいことに僕は大丈夫だ。しかし同時に、このような早い段階で、特に非常に不必要な状況で、私がそこ(クラッシュ)にたどり着いたことは非常に悔しい。正確な理由はわからないけど、FP3から多くの変更を加えたなかで、最初のターン、ターン2、ターン3ではかなりいい感じだった。その直後にクラッシュしてしまった。あのような愚かなミスで壁にぶつかってしまったのは本当に残念だ」
 また同サイトは、焦りが角田の単独クラッシュの原因ではないかとの見方を示した。
「彼はこの週末を通して速さを見せていない状況にあり公式予選の1回目のセッションに臨む前に大きなプレッシャーを受けていた」

 

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