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角田裕毅が英国GPでの不振脱却を誓う(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
角田裕毅が英国GPでの不振脱却を誓う(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「角田裕毅へのプレッシャーが高まる中でリンドブラッドが襲撃を仕掛ける準備を整えた」角田が英国GPで不振脱却誓うも17歳“神童”のフリー走行1回目の出場が正式決定

 F1のレッドブルは2日、大きな期待を寄せる神童アービッド・リンドブラッド(17、英国・スウェーデン)を、4日開幕の英国GPのフリー走行1回目(FP1)で角田裕毅(25)に代えて出走させると正式発表した。注目のF1公式セッションデビューへ、リンドブラッドは「速い走りを見せたい」と意気込んだ。この状況をオランダの専門メディアは「角田へのプレッシャーがますます高まる中でリンドブラッドが襲撃を仕掛ける準備を整えた」と伝えた。フリー走行2回目(FP2)から出走する角田は、このレースを不振から脱却するきっかけにしたいと誓っている。

 「正しい結果を出したいし自分の能力を示したい」

 英国GPの開幕を2日後に控えてレッドブルがチームの公式X(旧ツイッター)を更新。神童のFP1出走を正式発表した。
「レッドブル・ジュニアチームのドライバーは、今週末のファーストプラクティスで裕毅の車を運転する予定だ。アービッド(リンドブラッド)、シルバーストーン(英国GP開催場所)で会いましょう」
 レッドブルの申請を受けて、F1参戦に必要なスーパーライセンスが規定の18歳になる前に特例発行されてから約1カ月。スウェーデン人の父親とインド人の母親をもち、英国で生まれ育ったリンドブラッドも、待望の公式セッションデビューへ向けて、レッドブルを通じて初めてコメントを発表した。
「F1の公式セッションで走行するのは、僕がジュニア時代から長く夢見てきた非常に特別な瞬間だ。英国人ドライバーとして、英国のサーキットで、英国の観客の前でF1公式セッションデビューを飾れる、本当に素晴らしい機会を与えてくれたチームのみなさんに心から感謝したい。マシンに迅速に適応して、裕毅が臨む週末のレースをサポートするための最適なデータを提供してチームをいい方向へ導き、同時に速い走りも見せたい。コースで走り始めるのが今から待ち遠しい」
 そしてこのリンドブラッドのFP1出走決定をオランダのF1専門メディア『GP BLOG』は次のように伝えた。
「角田へのプレッシャーがますます高まる中でリンドブラッドが襲撃を仕掛ける準備を整えた。チームが求めるレベルのパフォーマンスを角田が発揮できない状況で、レッドブルが大きな期待をかけるリンドブラッドが実力をアピールする機会を得た。レッドブルのジュニアチームで急成長を遂げ、今季のF2で素晴らしい走りを披露しているリンドブラッドだが、F1マシンを操っていくにはまだまだ多くを学んでいく必要がある。その意味でも、英国GPのFP1は重要な機会になる」
 角田は前レースのオーストリアGPで屈辱の最下位に終わった。レッドブル昇格後、最高位は第4戦のバーレーンGPでの9位で、第6戦のマイアミGPを最後に公式予選の3回目(Q3)に進めておらず、4戦連続で入賞を逃し、ポイントも獲得できていない。これはレッドブル史上で2009年のマーク・ウェバー(48、豪州)以来の不名誉な記録。そしてレッドブルの一員として獲得したポイントは、「7」にとどまったままだ。

 

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