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日本がアウェーで米国に完敗。長友がマークを外され先制点を失う(写真・AP/アフロ)
日本がアウェーで米国に完敗。長友がマークを外され先制点を失う(写真・AP/アフロ)

「どちらもベスト布陣でなかったが…」米メディアは米国が2-0で破ったFIFAランキング17位の森保ジャパンを“格上”と認めて「強豪国から待望の勝利を奪う」と報道

 サッカー日本代表が9日(日本時間10日)、米オハイオ州コロンバスのロウアードットコム・フィールドで行われた米国代表との国際親善試合で0-2の完敗を喫した。前半30分に失点した日本は、三笘薫(28、ブライトン)や鎌田大地(29、クリスタル・パレス)ら主力を投入した直後の後半19分にも追加点を奪われた。米国メディアは、0-0で引き分けた6日(同7日)のメキシコ代表戦から先発全員を入れ替えた日本を格上と認め「我々もベスト布陣ではない中で、強豪相手から待望の勝利を奪う」と伝えた。

 長友「正直話にならない」

 鉄人の言葉がすべてを物語っていた。
 試合後のピッチ脇で行われたフラッシュインタビュー。ゲームキャプテンを託され、海外組が加わった陣容では2022年12月5日のクロアチア代表とのカタールW杯ラウンド16以来、実に1009日ぶりに代表戦のピッチに立ったDF長友佑都(38、FC東京)が「正直、話にならない」と自分たちにダメ出しした。
「今日は先発11人全員が入れ替わりましたけど、W杯優勝という目標を掲げている以上は全員が同じレベルで戦えないといけない。W杯本番ではこうしたアウェイの雰囲気の中でも勝っていかなきゃいけない、という意味ではメンタル的にももっとタフになる必要があると痛感させられました」
 すでに出場を決めている来夏の北中米W杯のシミュレーションを兼ねて、開催国のメキシコ及び米国との国際親善試合を組んだ今回の遠征。カリフォルニア州オークランドでメキシコと0-0で引き分けた日本は、3時間の時差が生じるオハイオ州コロンバスへの移動を経て中2日で臨んだ米国戦へ先発全員を入れ替えた。
 三笘と鎌田だけでなく久保建英(24、レアル・ソシエダ)やキャプテンの遠藤航(32、リバプール)らの主力がベンチで戦況を見つめる一戦で試合を動かしたのは米国だった。
 前半30分。左サイドから上げられたクロスに、1トップのアレックス・センデハス(27、クラブアメリカ)が左足ボレーを一閃。豪快にゴールネットを揺らした。
 W杯開催国の米国も実はベスト布陣ではなかった。
 コンディションや移籍直後の環境の変化などが考慮される形で、MFジョヴァンニ・レイナ(22、ボルシアMG)やMFウェストン・マッケニー(27、ユベントス)、MFマリク・ティルマン(23、レヴァークーゼン)ら複数の海外組が選外になった9月シリーズの招集メンバーは、米メディアから懐疑的な視線が向けられていた。
 昨年9月から指揮を執る前チェルシー監督のマウリシオ・ポチェッティーノ監督(53、アルゼンチン)は60人を超えるラージリストがあると明言。その中から本大会へ向けて選手を試していく方針を掲げていたが、6日にニューヨークで行われた韓国代表との国際親善試合で0-2の完敗を喫し、風当たりはさらに厳しくなった。
 というのも、最新のFIFAランキングで15位につけている米国は、同30位以内のチームに直近8試合で7敗を喫していた。23位の韓国を上回る17位の日本戦は、親善試合とはいえポチェッティーノ監督の真価が問われる場になった。
 その意味で、三笘や鎌田が途中出場した直後の後半19分にも追加点をゲット。守っては森保ジャパンを零封した勝利を、米メディアの『CBS Sports』は「FIFAランキング17位の強豪相手から待望の勝利を奪う」と伝えた。

 

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