
「井上尚弥が苦労したアフマダリエフはオレなら簡単な相手だ」問題児のカシメロが豪語…モンスターの今後について「ピカソ戦はイージー」「中谷戦はどちらかがKOで勝つ」と予想
プロボクシングの元3階級制覇王者のジョンリエル・カシメロ(36、フィリピン)が亀田京之介(26、MR)と10月25日にキルギスのビシュケク・アリーナで58キロ契約のノンタイトル10回戦で対戦することが19日、試合の模様をライブ配信するABEMAの都内スタジオで両選手が出席して発表された。スーパーバンタム級の4団体統一王者、井上尚弥(32、大橋)との対戦を熱望し続けてきたカシメロは、12月27日にサウジアラビアで井上が対戦するWBC同級1位のアラン・ピカソ(25、メキシコ)を「イージーファイト」と予想したが、来年5月の元WBC&IBF世界バンタム級王者の中谷潤人(27、M.T)戦については「いい試合になる。どっちかがKOで勝つ」と、中谷に勝つ可能性があることを示唆した。
「亀田京之介は1ラウンド30秒で終わらせる」
日本ボクシング界からの1年の“謹慎”が解かれて問題児が再びリングに帰ってきた。しかも、場所は海外のキルギスで、相手はクセモノの亀田京之介。
「SAIKOU×LUSH」は、元2階級制覇王者で、現在はWBO世界フェザー級1位のルイス・ネリ(メキシコ)とも契約を結んでいるため「ネリとやりたかった。なんで亀田京之介なのかわからない」とマッチメークに不満を漏らした。
会見では、「京之介は簡単な相手だ。枕を準備しておいた方がいい」と挑発。
「1ラウンド30秒で終わらせる」と秒殺決着を予告した。
京之介が「オレは1ラウンドKOだ」と応戦すると「いくらかける?」と、賭けを持ちかけ、京之介が「ファイトマネーだ。逃げるな。全部かけろよ!」と、ファイトマネー争奪マッチを提案すると「レッツゴー!」と余裕の笑顔で承諾した。
カシメロは昨年10月に横浜でサウル・サンチェス(米国)とのスーパーバンタム級10回戦の前日計量で600グラムの体重超過。当日体重に制限をつけて試合は敢行され、1回TKO勝利したが、JBCからは1年間の招聘禁止のペナルティを科せられた。契約をしていた「トレジャーボクシング」との契約を切られ、新たなプロモーターが見つからず1年のブランクを作った。
井上との対戦を熱望し続けてきたが、井上陣営からは「体重も守れないような選手との試合はない」と、拒絶反応を示された。新型コロナの影響で流れたが、バンタム級時代には一度は米ラスベガスでの対戦が決定していたモンスターとのドリームマッチは、泡と消えてしまった。ある意味、自業自得だ。
「井上にはもう興味はない。井上との戦いをずっと望んでいて、オレも、いい試合をして頑張っていたが、実現しなかった」
カシメロも、もはや井上戦はあきらめたような口ぶりだったが、徐々に本音が出た
「チャンピオンになってそこからまた『やろう』と言おうかなと思っている」
だが、スーパーバンタム級の世界ベルトはすべて井上が持っていて来年5月の中谷とのスーパーマッチ後にすぐにフェザー級へ転級して4つのベルトを返上するかどうかもわからない。カシメロの「チャンピオンになって」が何を意味するかは不明。先回りして、フェザー級の世界王者にでもなるつもりなのか。