横浜DeNAからFA移籍の桑原将志か、GG受賞の西川愛也か…西武の西口監督が「悩めるセンター問題」に結論を下す
横浜DeNAからFAで西武へ移籍した桑原将志外野手(32)が、横浜時代の主戦場だったセンターではなくレフトかライトで起用されることが21日、明らかになった。西武の西口文也監督(53)がすでに桑原と話し合いの場を持ち、守備位置を直接本人に伝えた。センターでは昨季1番打者としてブレークし、ゴールデングラブ賞を初受賞した西川愛也(26)をメインで起用。横浜が26年ぶりに日本一に輝いた2024年の日本シリーズでMVPを獲得した“ガッツマン”との共存で、走攻守に厚みを加えていく。
指揮官がすでに桑原と会談を持つ
来季のセンターを誰が守るのか。問題はすでに解決していた。
横浜からFAで西武へ移籍した桑原が、横浜時代の2017、2023年にゴールデングラブ賞を受賞するなど、幅広い守備範囲と強肩を武器に主戦場としてきたセンターではなく、レフトかライトで起用される構想が明らかになった。すでに桑原本人と話し合いの場を持ち、守備位置を直接伝えた西武の西口監督が言う。
「桑原君には一応、違うところで、レフトかライトで、という話はしました。外野はどこでも守れる選手だし、打率もある程度というか、ウチで言えば本当に上位のほうの数字を残してきているので非常に楽しみにしています」
西武は今オフ、積極的な補強を行ってきた。その象徴が11月28日に移籍が決まった桑原であり、12月5日に同じくFAでの移籍が発表された前日本ハムの石井一成内野手(31)となる。
FA補強を巡る広池浩司球団本部長(52)とのやり取りを西口監督が明かす。
「球団本部長から『どうでしょう。(獲得に)いっていいですか』という話をいただいたので『じゃあ、いきましょう』と。それ(補強)によってチームがまた活性化して、良い方向に行ってくれればいいかなと思っています」
最初にFAで獲得した桑原の実績は申し分ない。
京都の福知山成美高校から2011年のドラフト4位で横浜入りした桑原は、5年目の2016年から「1番・センター」に定着。パンチ力のある打撃と50mを5秒8で走破する俊足、そして遠投100mの強肩と3拍子がそろった外野手として欠かせない存在となった。昨季の日本シリーズでは全6試合で12安打9打点の大活躍を演じ、チームを連敗後の4連勝と26年ぶりの日本一に導いて文句なしのMVPを獲得した。
そして、走攻守における数字以上に評価されてきたのが、身長174cm体重80kgと決して大柄ではない身体から放たれる闘争心だ。ベンチやロッカールームでの声がけも含めて周囲の熱量を引き上げ、時には一体感を高める笑いも誘う存在感は“ハマのガッツマン”や“ハマの宴会部長”と呼ばれ、誰からも愛されてきた。
桑原が自然体で漂わせる“熱さ”に西口監督も大きな期待を寄せる。
「ああいう雰囲気を持った選手はウチにはいないタイプなので。チームは変わっても、自分の個性というものをどんどん発揮してほしいと思っています」
しかし、ここで難問が浮上した。

