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井上尚弥はピカソに圧勝もKOはできず(文責・山口裕朗)
井上尚弥はピカソに圧勝もKOはできず(文責・山口裕朗)

「やりましょう!」井上尚弥がSNSを騒がせた「来年5月は中谷戦かフェザー挑戦か」問題に結論…ピカソに圧勝も「倒せず悔しい。体と気持ちが一致せず」KOできなかった理由は?

 プロボクシングの「The Ring V: Night of the Samurai」が27日、サウジアラビア・リヤドのムハマド・アブド・アリーナで行われ、メインでスーパーバンタム級の4団体統一王者、井上尚弥(32、大橋)がWBC同級2位のアラン・ピカソ(25、メキシコ)に3-0判定勝利した。ジョー・ルイス、フロイド・メイウェザー・ジュニア(共に米国)を抜き、世界戦27連勝の最多連続記録を樹立した。1人がフルマークをつける圧勝だったが、ガードを高く上げて徹底してディフェンシブに戦ってきたピカソを倒しきれず「正直悔しい。体と気持ちが一致しなかった」との心境を明かした。またSNSで大騒動となった来年5月に中谷潤人(27、M.T)かフェザー挑戦かどっちを選ぶかという問題について「やりましょう」と結論を出した。

 大谷翔平のドジャースタジアムと同じ光景

 中谷戦が始まる前の休憩中に会場外にあるトレイでWBA世界バンタム級王者の堤聖也にバッタリと逢った。
「サウジの試合はどんなものか」と後援者の導きでフランス経由で今朝到着したという。その堤が会場の雰囲気をこう説明した。
「日本人のファンの方が多くてビックリしました。この雰囲気って大谷翔平選手を見にいったドジャースタジアムと同じです。スーパースターは世界中見に来るんですね」
 席数は3000席に絞られていたが、元々は2万人収容のアリーナでスケールはでかかかった。登場ゲートには鳥居や桜などがセットされ、井上も「凄いなと思いながら入場した」という。
 堤が言うように日本人のファンが目立った。もはや井上は大谷と同じ日本が誇る国際的スターなのだ。
 ちなみに最前列のリングサイドが500リヤル(約2万円)でアリーナの次のセクションで200リヤル(約8000円)と意外に安い価格設定だった。
 そのリヤドシーズンのブルーシティ内にあるアリーナが異様な空気に包まれた。
 10ラウンドだ。ブーイングならぬ指笛が場内に響きわたった。
 日本から駆け付けたファンは信じて見守っていたが、モンスターのKOシーンを待ち望んだサウジのファンは圧倒的にラウンドを支配しながらも、仕留めきれないもどかしさにしびれをきらしたのだろう。
 井上はプレスを強めたが、亀のように固まったピカソのディフェンスを崩せない。同じようにディフェンス一辺倒のボクシングをされたバンタム級の4団体を統一したポール・バトラー(英国)戦では10ラウンドに仕留めたが、その10ラウンドも過ぎ、11ラウンドには、左のボディストレートを打ち込み、逆にロープを背にして誘ってみたが、逆に被弾もありラウンド終了のゴングが鳴るとピカソは両手をメキシコから来ている応援団に向かって掲げた。

 

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