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開催国のカタールはセネガルに1-3で敗れ、オランダがエクアドルと引き分けたため、史上最速での開催国のグループステージ敗退が決定した(写真:新華社/アフロ)
開催国のカタールはセネガルに1-3で敗れ、オランダがエクアドルと引き分けたため、史上最速での開催国のグループステージ敗退が決定した(写真:新華社/アフロ)

海外メディアは連敗でW杯開催国として史上最速のGステージ敗退となったカタールを酷評…「史上最悪のホスト国」「過去の開催国パフォーマンスランキングでも最下位」

 イタリアの大手スポーツ紙「ガゼッタ・デッロ・スポルト」は、「カタールがW杯史上最悪のホスト国になった」と厳しい見出しを取り、過去の開催国の結果とパフォーマンスを独自の基準でランキング形式にして、その表を掲載した。
 もちろんカタールは最下位で、1位は1930年の第1回大会で全勝優勝したウルグアイで、2位が1998年の同じく開催国優勝となったフランス。ブービーは1994年のアメリカで、グループステージの“3位救済”で決勝トーナメントに進出したが、その初戦でブラジルに0-1で敗れていた。ちなみに2002年に韓国と大会を共催した日本は14位の評価だった。
 欧州をカバーする「スカイスポーツ」は「カタールはW杯主催国としてワースト濃厚」として、ローラ・ハンター記者の分析記事を掲載した。
「主催国がまた恥ずかしい敗戦で崩れてW杯から敗退した。セネガルはサードギアに入れることもほとんどなかった。ただカタールには慰めとなる小さな砲弾(後半に1点を返す)はあった。カタールは後半にプレーを向上させて、ある程度、チャンスの嵐も演出した。しかし、彼らはわずか2試合でW杯から敗退した初の大会主催国となった」
 そしてさらに「カタールのサンチェス監督は、開幕戦のエクアドル戦の敗戦を『緊張したからだ』としていたが、セネガル戦での絶望を和らげる言い訳にはならない。ピッチ外で、多くの査定や批判に見舞われてきたこの国は、12年前に主催権を勝ち取るまで、W杯予選を突破したことがなく、今大会も、その実力不足から目をそらすことはできなかった。(大会の)クオリティの面は素晴らしいと思うが、パーティーを開催した主催者が最初にピッチから離れることになる」と続けた。
 英BBCも、「主催国にとって失望」とし、「カタールは(中東)地域で初のW杯を主催した国となったことで歴史を作り、今、2010年の南アフリカに続き、グループステージで敗退する2か国目の主催国となる望まない記録を作ることになった」と報じた。
 記事は「カタールのW杯初出場は6日の間に2敗する失望で終わることになり、火曜日(29日)オランダ相手にプライドのみをかけてプレーしなければならない」と指摘。
 サンチェス監督の「ここは小さな国で人口も少ない。地元のリーグ戦の競争も激しくない。我々にとって初のW杯。また参加できれば素晴らしいこと。経験を積むことはいつでも役に立つ」というコメントを紹介。
「W杯の初戦(エクアドル戦)でゴール内にシュートを打てなかったカタールは、ゴール裏のサポーターの大声援に支えられた。伝統衣装を着こんだ観客が、週末の始まりも手伝ってスタジアムにあふれたが、彼らのチームが連敗を喫したことで失望のまま帰宅することになった」などとスタジアムの様子を伝えた。

 

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