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阪神が球団OB今岡真訪氏の1軍打撃コーチ就任を発表
阪神が球団OB今岡真訪氏の1軍打撃コーチ就任を発表

なぜ阪神の岡田監督は3か月遅れでも今岡真訪氏を1軍打撃コーチで古巣復帰させたのか?

阪神は17日、今季の1軍打撃コーチにOBの今岡真訪氏(48)が就任することを発表、本人が会見を行った。2軍打撃兼野手総合コーチを務めていた2017年以来の阪神復帰となる。なぜ岡田彰布監督(65)は、3か月待ってでも2005年Vメンバーの今岡氏を招聘したのか。

 「型がなかった今岡は引き出しの多い理想の打撃コーチ」

 

 新生岡田阪神の“目玉人事“が今岡氏だった。
 岡田監督は9月下旬に阪神首脳から監督打診を受けて受諾すると、すぐに組閣に乗りだし、今岡氏に声をかけていた。だが、当時は、体調が思わしくなく、秋季キャンプに間に合うかどうかわからない状況だった。
 今氏はスタートに遅れることで、打診を受けるかどうか悩んでいたそうだが、岡田監督は、「そんなん気にせんでええ。秋季キャンプに間に合わんでも体調が整ってからで大丈夫よ。待っているから」と背中を押した。
 岡田監督には理想の打撃コーチ像がある。
「現役時代に型にはまって打ってきたバッターは指導者に向いてへんのよ。型にはめて教えようとするからな。逆に現役時代に、ある意味、型のなかったバッターの方がええ指導者になる。対応、適応で結果を残してきたバッターは、”センス”の一言で、片づけられるけど、実は、それはちゃうのよ。いろんな引き出しを持っているということなんよ。いざ教える側に立ったときバッターによって個性も違うわけやから、どこを伸ばせばええ、どこを修正すればええ、というのがわかるのよ。大山を教えるのと、佐藤を教えるのを同じ型にはめてもあかんやろ。そういうことよ」
 岡田監督は、自らの現役時代の体験はもとより、オリックスの2軍助監督兼打撃コーチから始まり、阪神2軍監督、1軍内野守備走塁コーチ、阪神監督、オリックス監督など、指導者畑を長年歩み続けてきた中で、いろんなコーチを見てきたが、打撃コーチに関しての“正解“をそう導きだした。
「その意味でバッティングに型のなかった今岡には期待できるんよ」
 今岡氏を自らが求める打撃コーチ像に重ねたのだ。
 また「右打者の打撃コーチを必ず一人スタッフの軸に据える」という持論もある。
「左打者の右投手の入ってくる変化球、左投手の外へ逃げる変化球の対応と、右打者の右投手の逃げていく変化球への対応はまるっきり違う。そこは左打者には教えられない」とも考える岡田監督の打撃コーチの条件も右打者の今岡は満たしている。
 阪神の公式サイトによると、この日、西宮の球団事務所で行われた就任会見で、今岡氏は「選手個々の能力を引き出したい。すべての固定観念にとらわれず、すべて日々色々変化していきますので、その中で引き出しを提示していく」と語っている。まさに岡田監督が求めるスタイルのコーチとして選手を指導していく方針を明かしたのである。
 今岡氏は2003年には脅威の1番打者として打率.340で首位打者を獲得して星野政権で優勝に貢献。バトンを受けた岡田監督が2004年に監督就任すると、3番に起用され、初めて全試合出場を果たし打率.306、28本塁打、83打点をマークした。翌年は三塁にコンバートされ、岡田監督から「得点圏で打点を稼げ!」と5番で起用され、日本歴代3位となる147打点で優勝に貢献した。得点圏打率.371もトップで勝負強さが光った。

 

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