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大谷翔平とヌートバーの侍対決は大谷が3三振を奪い圧勝(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
大谷翔平とヌートバーの侍対決は大谷が3三振を奪い圧勝(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

「超人的な偉業だ」米メディアが大谷翔平の”ヌートバー斬り”でのベーブ・ルース以来の500奪三振&100本塁打達成を称賛

 圧巻のピッチングを振り返れば、2回まではすべてのアウトを三振で奪った。3回の先頭ヌートバーも、シンカーとスライダーであっという間にカウント1-2と追い込む。4球目には真ん中低目に沈む143kmのスプリットを投じてバットに空を切らせた。
 7番のディラン・カールソンに中越えへ運ばれた逆転2ランを含めて、3本の長打を浴びて3点を失った4回も2つのアウトを三振で奪っている。そのなかでスライダーを狙われ、カージナルス打線に痛打された自分自身への不甲斐なさからか、ピッチコムを介して自ら配球を組み立てていたが、逆転されてからは直球中心のそれに変わった。
 怒りをそのままぶつけられたのが、実はヌートバーだった。
 偶然の巡り合わせか。結果的に最後のイニングとなった5回の先頭として大谷と対峙したヌートバーは、それまでの2打席、計10球で2つだけだった直球で真っ向勝負を挑まれる。WBCでもお馴染みとなった叫び声とともに放たれた4球目。唸りをあげて真ん中高めへ伸びてくる159kmの直球の前に、ヌートバーはなす術もなく空振り三振に倒れた。
 今度は大谷と視線を合わせずに、脱帽と言わんばかりにヌートバーはベンチへと下がっていった。2番のポール・ゴールドシュミットも、内角へ食い込む159kmの直球で空振り三振に仕留める。初回に一発を浴びている3番のノーラン・ゴーマンにはライト前へ運ばれたが、前述したようにアレナドを三振に斬って降板。その後は「3番・投手」から「同・DH」に回った。
 前出の「MLB.com」は伝説の元祖二刀流に並んだ大谷の偉業を称賛しながら、一方で「大谷は同時に人間であることも示した」と、失点が目立った点も指摘している。
「5回を投げて4失点と、6回で2本塁打を浴びて5点を失った前回のアスレチックス戦に続いて厳しい投球に終わった。5安打を浴びたため、前回登板でメジャーリーグ記録に並んでいた、10試合連続の被安打3以下も途絶えてしまった。しかし、9回に代打のジェイク・ラム、2番のマイク・トラウトが本塁打を放ち、大谷の今シーズン初黒星を回避させた」
 エンゼルスの地元紙「Los Angeles Times」は、試合後の大谷とフィル・ネビン監督の言葉を伝えている。記事によれば大谷は「最低でも6、7回は投げたかった」と5回降板を悔やみ、指揮官は「あそこに彼がいたのはよかった」と5打数3安打1打点の打者・大谷を称えた。

 

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