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大谷翔平とヌートバーの侍対決は大谷が3三振を奪い圧勝(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
大谷翔平とヌートバーの侍対決は大谷が3三振を奪い圧勝(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

「超人的な偉業だ」米メディアが大谷翔平の”ヌートバー斬り”でのベーブ・ルース以来の500奪三振&100本塁打達成を称賛

 エンゼルスの大谷翔平(28)が3日(日本時間4日)のカージナルス戦に先発し、5回を投げて5安打4失点したが自己最多タイの13奪三振をマーク。WBCを制した侍ジャパンの盟友、ラーズ・ヌートバー(25)との初対戦で3打席連続の空振り三振を奪った。もっとも米メディアが大々的に報じたのは、侍対決ではなく、過去にベーブ・ルースしか達成していない通算500奪三振&100本塁打の偉業達成。なお試合は9回に逆転したエンゼルスが6-4で制した。

 ヌートバーから3三振

 

 注目の侍対決から大谷の歴史的偉業は始まった。
 敵地ブッシュ・スタジアムの拍手に迎えられた初回のマウンド。フルカウントから大谷が投じた137kmのスライダーに「1番・ライト」でスタメン出場したヌートバーのバットが空を切る。今シーズンのMLBを席巻している必殺のスイーパーより曲がり幅は小さいものの、その分だけ落差が大きいウイニングショット。お手上げとばかりに、ヌートバーは大谷へ視線を送りながら左打席を後にした。
 MLBの公式サイト「MLB.com」のエンゼルス担当記者、レット・ボリンジャー氏は直後に自身のツイッター(@RhettBollinger)を更新。次のようにつぶやいている。
「大谷翔平選手、WBC日本代表のチームメイト、ラーズ・ヌートバー選手を空振り三振に仕留めて順調な滑り出しを見せた」
 もっとも、その後も随時更新されたツイートにも、そして試合終了後に掲載された速報記事にも、一度も「ヌートバー」の名前は出て来ていない。理由は言うまでもないだろう。大谷が驚異的なペースで三振を積み上げ、時空を超えて元祖二刀流に並んだからだ。
 3―4とリードされて迎えた5回二死一塁。ここまでただ一人、三振を奪っていなかった4番のノーラン・アレナドへ2―2から投じた通算97球目。外角低めへ逃げていく136kmのスイーパーに、通算3度の本塁打王を獲得したスラッガーが必死にハーフスイングでこらえる。しかし、一塁塁審はスイングをコール。この瞬間にいくつもの記録が達成された。
 先発した相手野手全員から毎回奪った三振数は、5回までの15アウトのうち「13」を占めた。昨年6月22日のロイヤルズ戦に並ぶ自己最多タイであり、通算でも「500」の節目に到達。すでに134本塁打を放っている大谷は、501奪三振、714本塁打のベーブ・ルースに次いで、投手で500奪三振、打者で100発以上をマークした史上2人目のメジャーリーガーになった。
 ボリンジャー記者が執筆したMLB公式サイトの記事のタイトルも、必然的に「翔平のために席を空けよう。ベーブと一緒に高級クラブへ」となった。記事は次のように伝えている。
「二刀流のスーパースター、大谷が水曜日の夜に、またしても超人的な偉業を達成した。この夜に奪った13個目の三振で日本生まれの投手として10人目の通算500奪三振を達成し、さらに殿堂入りしているベーブ・ルースとともに『500奪三振・100本塁打』のクラブに入ったのだ。1試合におけるキャリアハイに並ぶ三振を奪った大谷は、現時点で39イニングを投げて両リーグを通じて最多の59三振をマークする奪三振マシーンと化している。ちなみに、今シーズンのメジャーリーグで、1試合で13奪三振以上を奪った投手も大谷だけとなっている」

 

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