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朝倉海(右)が元谷友貴に決めた左ヒザ蹴りがフィニッシュとなった(写真・RIZIN FF)
朝倉海(右)が元谷友貴に決めた左ヒザ蹴りがフィニッシュとなった(写真・RIZIN FF)

なぜRIZINで朝倉海は戦慄の左ヒザ爆弾によるKO復活を果たせたのか…7月にベラトール元王者アーチュレッタとのタイトル戦決定も「5」か「3」かのラウンド数を巡って”火花”

 総合格闘技イベントの「RIZIN.42」が6日、有明アリーナで行われ、ダブルメインイベントに登場した朝倉海(29、トライフォース赤坂)が元谷友貴(33、フリー)に3回 2分25秒、強烈な左ヒザ蹴りの一撃で KO勝ちした。榊原信行CEOは7月の大会での朝倉と元UFC戦士の井上直樹(25、セラロンゴファイト)に判定勝ちをしたベラトール元バンタム級王者のファン・アーチュレッタ(35、米)との対戦を発表。堀口恭司(32、ATT)が返上した空位のRIZINバンタム級王座の決定戦となる。アーチュレッタは通常の3ラウンド制ではなく5ラウンド制を要求。朝倉は「びびってんじゃないですか?」と返して早くも火花を散らした。

 「やっぱ(RIZINに)朝倉兄弟がいると違うでしょう?」

 

 髪の毛を「ノリで決めた」と赤く染めて登場した”シン”朝倉海の“勝負勘“は1年5か月のブランクがあっても鈍っていなかった。
 最終ラウンドの残り時間が、半分になろうした時、朝倉は、元谷をコーナーに詰めて、右ボディを打った次の瞬間に「感覚的に今、ヒザが入りそうだた」との閃きがあったという。
 元谷が右のパンチを繰り出そうとした刹那。ほぼ同時のカウンターになって朝倉の左ヒザが腹部にめりこんだ。元谷が頭をマットにつけるように前のめりにうずくまると「効いていたのがわかった」という朝倉は、もうVパフォーマンス。戦意を喪失して立てない元谷のKO負けが宣告された。
 フランス人コーチのエリー・ケリッシュ氏と、兄の未来からも、「ヒザ蹴りが入る」との秘策を授けられていたという。
「めちゃくちゃうれしい。最高の勝ち方。やっぱ格闘技って最高だと思った」
 GWに2週間連続興行の”大博打”を打ったRIZINのトリを兄弟で務めた。 
 4月29日の代々木大会で、兄の未来は、元RIZINフェザー級王者の牛久絢太郎の引き込みに手を焼きKO決着とはいかずに判定勝利となったが、弟の海は、「会場を爆発させたい」の予告通りの有言実行で、1万4930人と主催者が発表した有明アリーナのファンをヒートアップさせた。
「久しぶりに2人で復帰する。”やっぱオレらがいると違うでしょう”と見せたかった。”まだまだ格闘技を盛り上げていくよ”と伝えたかった」
 元谷の執拗なスタンディングでの組みとテイクダウンの仕掛けに耐えに耐えた。2ラウンドには、投げを打たれて上になられた。なんとか立ち上がったが、今度はコーナーで、尻もちをつかされ、足を4の字に絡められて背中から押し込まれたが、また立ち上がり、次から次へと狙ってくるテイクダウン攻撃をはねのけた。ラウンドの終盤には、逆に左ボデイから右フックの対角のコンビネーションブローで、元谷に右ひざをつかせてフラッシュダウンを奪った。判定でも朝倉が有利だっただろう。
 RIZIN5連勝でビッグマッチに挑んだ元谷は、試合後、「凄く悔しい」と唇を噛み、「途中まで流れを作れたが、(パンチが)効いてしまってそこを狙われた。組みで、いいポジションを取らせてもらえなかった。相手が上手かったんだと思う」と完敗を認めた。
 2021年の大晦日のRIZINバンタム級GPで、拳が折れたまま準決勝と決勝の2試合を戦い、決勝で扇久保博正に敗れて以来、1年と5月ぶりとなるリングだった。その血を血で洗う戦いの中で、朝倉は時折、白い歯を見せた。
「ほんと楽しくて。拳も治った状態で思い切りやれる喜び、1年(5か月試合が)できない悔しさをやっとぶつけられるとと思うと自然に笑顔を出た」

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