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朝倉海(右)が元谷友貴に決めた左ヒザ蹴りがフィニッシュとなった(写真・RIZIN FF)
朝倉海(右)が元谷友貴に決めた左ヒザ蹴りがフィニッシュとなった(写真・RIZIN FF)

なぜRIZINで朝倉海は戦慄の左ヒザ爆弾によるKO復活を果たせたのか…7月にベラトール元王者アーチュレッタとのタイトル戦決定も「5」か「3」かのラウンド数を巡って”火花”

 RIZINはタイトルマッチであっても通常5分3ラウンドルールで行われ、大晦日のベラトールvsRIZINの対抗戦も、そのルールだったが、アーチュレッタは、「長い時間削ってダメージを与え続けたい。お客を呼べる試合にしたい」と提案理由を説明した。
 大晦日のキム・スーチュル戦も2-1の薄氷勝利。この日の井上戦も、経験と豊富なスタミナをバックに最後には実力差を見せつけて勝利をつかみ取っているが、進化している朝倉との一戦が、3ラウンド勝負では、自らのストロングポイントを出すには分が悪いと感じているのかもしれない。長期戦になればなるほど自力が勝敗を決するからだ。
 朝倉も即座にアーチュレッタの心理を感じとったようで「ビビってるんですかね。自信ないんじゃないですか、多分」と、珍しく相手をディスり、「榊原さんがOKするなら受けますよ。僕がKOするので(ラウンド数は)関係ないですけどね」と続けた。
 決定権のある榊原CEOは、「タイトルマッチは5ラウンドでいいのではという人(ファンや関係者)が一定数いることは理解している」とした上で、「5ラウンド制は、点取りゲームになる、やるか、やられるかの戦いは3ラウンド制ががベスト」という私見を述べた上で「もう一度検討したい」と結論を先延ばしにした。ベラトールのタイトル戦ならいざ知らず、ホームでのRIZINのタイトル戦ゆえに、従来の3ラウンド制でなんら問題はないと思うのだが、どうあっても朝倉の覚悟は揺るがない。
「ベラトールにRIZINが勝てないという現状がある。(アーチュレッタを)倒して世界に(日本が)舐められないようにしたい。必ず勝ちます」
 年末のベラトールとの5対5対抗戦ではRIZIN勢が全敗した。怪我で参戦できなかった朝倉がその失ったプライドを取り返しにいく。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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