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中日4年目の左腕橋本がソフトバンク戦で近藤、柳田、栗原に3者連続死球のプロ野球ワーストタイ記録を作ってしまった(資料写真)
中日4年目の左腕橋本がソフトバンク戦で近藤、柳田、栗原に3者連続死球のプロ野球ワーストタイ記録を作ってしまった(資料写真)

鷹ファン騒然!中日橋本のクリーンナップへの3者連続死球でも乱闘に発展しなかった理由とは?

 きっと天国で立浪監督が師と仰ぐ“闘将”星野仙一氏があきれているのかもしれない。
 “時効”となった複数の証言が表に出ているように星野氏が、監督時代の中日には「ぶつけろ!」のサインがあった。まだ危険球退場が厳格化される前の時代。今なら大問題だが、それが「攻めろ」「向かっていけ」という星野野球の象徴だった。当然、その情報は対戦チームにも流れており、中日戦には、いつも緊迫感が漂った。ベンチも神経過敏となり、主軸や好調選手が死球を受けると、乱闘に発展することが多かった。もしクリーンナップへの3人連続死球が、あの時代に起きていれば、間違いなく乱闘になっていただろう。決して乱闘を推奨しているわけではないが、乱闘になるどころか、相手に同情されてしまっていては、立浪監督が求めている“戦う集団”の姿にはほど遠い。
 前出のプロ野球OBも、「満塁で故意にぶつける投手なんていないし、明らかに技術が足らずに抜けたボール。ぶつけられた選手も、怒るというより、“もうちょっとちゃんとやろうよ”という気持ちだったのでは。確かに、ひと昔前の野球なら、間違いなく乱闘だったけれど、こういう状況では、乱闘になるはずもなく、今の中日が置かれたチーム状況を象徴するような寂しい現象かも」との見解を述べた。
 3番手の山本も6回に炎上して5点を失い、5-13の完敗。ブライトが初打点を含む猛打賞、終盤にはDH起用の鵜飼に一発が出るなど、立浪監督が我慢して育成しようとしている若手に収穫もあったが、四球や守りのミスが大量失点につながるという最悪のパターンを脱しきれなかった。
 今日31日に阪神が西武に勝ち、中日が敗れると早くも自力Vが消滅する。
「負けたことに本気で悔しさを持たないとこのチームは変わっていかない」
 立浪監督の言葉を選手達はどう受け止めるのか。

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