• HOME
  • 記事
  • 格闘技
  • 今日“替え玉ボクサー事件”の“真相究明会議”…主催した元世界王者の平仲会長が激白「狐につままれた話。後日、ボビー・オロゴンが言ったんだ。『パスポートと違う選手だった』と」
22年ぶりに起きた“替え玉ボクサー事件”を主催した平仲信明会長(左)が激白。マッチメイクを任されたボビー・オロゴン氏(右)が委託した仲介者が手配したという(資料写真:中井幹雄/アフロ)
22年ぶりに起きた“替え玉ボクサー事件”を主催した平仲信明会長(左)が激白。マッチメイクを任されたボビー・オロゴン氏(右)が委託した仲介者が手配したという(資料写真:中井幹雄/アフロ)

今日“替え玉ボクサー事件”の“真相究明会議”…主催した元世界王者の平仲会長が激白「狐につままれた話。後日、ボビー・オロゴンが言ったんだ。『パスポートと違う選手だった』と」

 30日の理事会では、処分は決定されず、後日、倫理委員会が開かれ決められるが、平仲会長のオーナー、プロモーターライセンスと、ボビー・オロゴン氏のトレーナーライセンスは停止される方向だ。
 22年前の替え玉事件では、国内マッチメーカーが3か月のライセンス停止、“実行犯”と見られる海外のマッチメーカーは事実上の永久追放となった。
 今日の実行委員会で、平仲会長がどれだけ説得力のある説明をできるかだが、もし別人が素人であれば、大事故につながりかねない案件であり、ボクシングの信頼失墜などを考慮すると、3か月程度のライセンス停止ではすまされないだろう。
 平仲会長は、「JBCが決めることで僕が決めることではない。3か月か、半年か。ライセンス停止は覚悟している」と今の気持ちを吐露した。
 また平仲会長は、西部プロボクシング協会会長、日本プロボクシング協会副会長の要職にあり、その進退を日本プロボクシング協会のセレス小林会長に一任することも明かした。
「これは私の一存で決められることではないのでセレス会長、事務局長に一任しています」
 さらに平仲氏は、次の沖縄県議会議員選挙への出馬を検討していたが、これも取りやめる考えだという。
「事務所も立ち上げて準備に入っていましたが、こんな問題が起きたので辞退します。応援してくださる方々に迷惑がかかります」
 昨年も沖縄県知事選への出馬を検討していたが、直前で取りやめていた。
 一方でJBC側にも、パスポートの最終確認を怠るなど“替え玉ボクサー”の出場をを事前に防ぐことができなかったという不手際があり、内部処分を行う方向。安全と健康を担保すべきJBCが、それを守れなかった責任も大きい。
 “替え玉ボクサー事件”以外にも、表沙汰になっていない複数のJBCの失態があり、それらも協会サイドから指摘されていて、合わせて、今回の理事会の議題になる予定だ。
 平仲会長は言う。
「ボクシング界の発展のために、JBCと協会が、車の前輪と後輪のように互いに手を取り合って一枚岩で協力しなければならないときに、とんでもない恥をさらしてしまい迷惑をかけたことの責任をとらねばならない。30日は理事会が終われば、記者会見をしてすべてをお話しします」と明かした。
 理事会で真相がどこまで明らかになるかに注目が集まるが、JBCは、今回の騒動で失った信頼を回復するためにも、再発防止の手立てを整備し直さねばならないだろう。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

関連記事一覧