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アスレチックスの藤浪が三者連続三振の圧巻救援で5勝目をゲット。電撃トレード要員として急浮上してきた(写真・AP/アフロ)
アスレチックスの藤浪が三者連続三振の圧巻救援で5勝目をゲット。電撃トレード要員として急浮上してきた(写真・AP/アフロ)

アスレチックス藤浪晋太郎に電撃トレード案が急浮上…圧巻の164キロ三者連続三振で5勝目ゲット…米メディア指摘

アスレチックスの藤浪晋太郎(29)が4日(日本時間5日)、敵地のタイガース戦で0-0の9回に3番手で救援、最速164.3キロをマークするなどして三者連続三振に抑えた。10回にチームが勝ち越し、藤浪が5勝目をゲット。4試合連続で無失点に抑え、課題だった制球力が改善してきたため地元メディアは、藤浪が電撃トレード要員として急浮上してきたことを伝えた。

 “生ける伝説”のミゲル・カブレラを三球三振

 

 アスレチックスの公式ツイッターは、藤浪の投球の映像を付けて、「これらは花火ではない。フジの速球がシェイのグラブに当たる音だ」と発信。
 164キロの剛球が、シェイ・ランゲリアーズ捕手のミットに収まる際に発する凄まじいキャッチ音を紹介した。
 まさに花火のような剛球だった。
 0-0で迎えた9回に3番手としてマウンドに上がった藤浪が圧巻の三振ショーを演じる。先頭の5番打者ジェイク・ロジャーズへの初球。インローに100マイル(161キロ)のうなるようなストレートでストライクをとった。2球目はインハイへの99マイル(159.3キロ)のストレートで空振り。カウント1-2と追い込み、最後は、またインハイへ100マイル(161キロ)のストレート。スイングアウトしたロジャーズは“なんで当たらないのか”というような顔をした。 
 全球真っすぐ勝負。
 続く代打の左打者ザック・マッキンストリーに対しても外角高めの101マイル(162.5キロ)のストレートから入りファウルを奪う。スプリットを交えてカウント2-2からのウイニングショットは、102マイル(164キロ)のストレート。また空振りの三振である。
 3人目は2012年に“3冠王”を獲得している40歳の“生ける伝説”ミゲル・カブレラ。101マイル(162.5キロ)のストレートを真ん中低めに続けて、連続で空振りを奪い、2球で追い込むと、最後は、この日の最速となる102.1マイル(約164.3キロ)のストレートをほぼど真ん中に投じて3球三振。
 独立記念日の赤いキャップをかぶった藤浪は、その場で1回転して、何やら吠えてグラブをポンと叩いた。
 12球のうち11球がストレートで、10球が160キロを超え、9球がストライクだった。チームは無死二塁のタイブレークに突入した10回にバントで送ってから、ライアン・ノダのレフト前タイムリーで勝ち越し、1-0で逃げ切り、藤浪に5勝目がついた。チームの勝ち頭をまた更新した。
 米メディアも藤浪の圧巻の三者連続三振に注目した。
 CBSスポーツは、「アスレチックスの藤浪が5勝目で好調を維持」との見出しを取り、「タイガースに延長戦で勝利した試合で、9回に三者三振のパーフェクト登板を見せた」と伝えた。
 同メディアは、「藤浪は疑いなくシーズンで最も切れ味のある球を投げ、ロジャーズ、マッキンストリー、カブレラから空振り三振を奪い、12球中、ストライクが9球だった。この右腕は、3試合連続無安打を含む、4登板連続の無失点とし、ここ最近、6度の登板で7イニングを投げて四球を出していない。彼の無四球の期間は、これまでで最も長い。直近、11度の登板の成績は、3勝1敗、防御率2.19で、9イニングあたりの奪三振率を10.9とし、重要な場面での起用で、マーク・コッツェー監督からの信頼を得ているようだ」とした。
 藤浪は1日(日本時間2日)のホワイトソックス戦でも、延長10回に登板し、2奪三振の無失点に抑える好投を見せ、その裏のサヨナラ勝利を呼び込み4勝目をゲット。マーク・コッツェー監督は、「成長が見られ徐々に改善している」と評価していた。

 

 “ピッチング忍者”のニックネームで知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏は、「フジの炎(炎の絵文字が5つ)。すべてが速球。変化球はなし」と動画付きでツイートした。
 データ分析家で、ポッドキャスト番組も持つブレンダン・ステペック氏は、「6月5日以来、藤浪は12回1/3を投げて防御率2.19、FIP(投手指標)2.73としている。しかも14奪三振で6四球。(彼は)何かを見つけ出したのか?」と投稿。「シンプルに見て私が言えることは、彼は、速球をより多く使うようになり、スプリットやカッター/スライダーの数を減らしている」と続け、ストレートを軸にした配球の変化が、好調の理由だと分析した。
 藤浪のメカニックは明らかに変化している。右足にしっかりと体重を乗せることを意識。やや腕の位置を下げて、リリースポイントをより打者に近い“前へ”と移動する微調整に成功している。開幕から先発で4連敗。一時、防御率が12点台になるほど、炎上を続けた“ノーコン病”が、ここにきて大きく改善してきた理由は、そのフォームの微調整と、29試合を投げてきて、マウンドやボールなどのメジャーの環境へ適応したからだろう。
 そして衝撃的な情報を発信したのが、アスレチックス専門メディアA’s Unleashedのカール・ブスチェック氏だ。
「シンタロウ・フジナミは、ここ15試合で防御率3.45。15回2/3を投げて17奪三振。トレードに使える一員と言えるだろう」とツイートしたのだ。
 藤浪の電撃トレードプランだ。
 アスレチックスは、現在24勝63敗でア・リーグ西地区の断トツの最下位で勝率.276は、リーグワースト。プレーオフ進出は、すでに絶望的な状況で、チームは、早くも来季に向けての土台を作る時期に入っている。
 高額年俸選手を放出して、若手の有望株を獲得するのが、資金力に乏しいアスレチックのお得意の球団経営戦略でもある。年俸325万ドル(約4億6900万円)の藤浪は、チームでは、5番目の高額選手だが、プレーオフ進出に向けて、戦力補強をしたいチームが、物色するマーケットから見れば、格安の掘り出し物。これまでのようにストライクが入らない藤浪ならば、興味を示すチームもないだろうが、4試合連続無失点で、ここ11試合の防御率が2.19と安定、しかも、三振を奪うことのできるフォーシームを持っているのだから、マーケットの藤浪評が、急変していることは間違いないだろう。しかも、どのチームも中継ぎ強化は重要な補強ポイントとなっている。
「メジャー史上最悪の投手の一人」、「大失敗の補強」とメディアに酷評され、3A降格や、戦力外論争さえ起きていた藤浪だったが、一転、シーズン中のトレードの目玉選手として注目を集める存在になってきた。8月1日のトレード期限まで、藤浪を巡るトレードの動きから目が離せない。

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