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米敏腕記者ジョン・モロシ氏が大谷翔平の電撃トレードの可能性が残っていると投稿(写真・アフロ)
米敏腕記者ジョン・モロシ氏が大谷翔平の電撃トレードの可能性が残っていると投稿(写真・アフロ)

大谷翔平の電撃トレードに「ヤンキースが意欲的」…ESPN記者が情報筋の話として言及

 その去就が注目となっているエンゼルスの大谷翔平(29)の期限内トレードにヤンキースが「意欲を持っている」との情報を13日、米メディアが発信した。ESPNのバスター・オルニー記者がトーク番組「ゲットアップ!」で明かしたもの。エンゼルスのアート・モレノオーナーは6月中旬の段階で大谷のトレード封印を明言していたが、チームは前半戦を5連敗で終え、勝率5割を切りワイルカード争いで2位タイのアストロズ、ブルージェイズと5ゲーム差。プレーオフ進出の可能性とエンゼルスの決断がリンクされそうだが果たして…。今年のトレード期限は労使協定により従来の7月31日ではなく8月1日(日本時間2日)に設定されている。

 ヤンキースは一度に投打を補強できる

 

 マリナーズの本拠地で行われた米球宴で「シアトルに来て!」の大合唱が起きるなど、その去就に注目が集まっている大谷のシーズン中のトレードについて衝撃の情報が駆け巡った。ESPNのシニアライターであるオルニー記者が、同局朝のトーク番組「ゲットアップ!」で注目発言を行ったのだ。
 約2週間後に期限が迫った大谷のトレードに話が及ぶとオルニー記者は、「(トレードの話は)ヤンキースから始めなければならない。ヤンキース、ヤンキース、ヤンキースだ。レンジャーズ、そしてレイズ。おそらくごく一握りのチームだが、(これらのチームがトレードを仕掛けるのは)間違いない」と声を大にした。
「昨日、情報筋と話した時、彼らは、ヤンキースには、ゲリット・コール、アーロン・ジャッジ、ジャンカルロ・スタントンと、キャリア全盛でちょうど中盤に入る選手たちがいるため、最も(大谷のトレード獲得に)意欲的になる可能性があると見ている」
 同記者は、独自の球界関係者からの情報だとして、ヤンキースが意欲的に大谷の獲得に乗り出す可能性があることを示唆した。
「今、ヤンキースが勝つための好機となる。もし大谷を手に入れれば、突如、ヤンキースのローテーションは、彼を含めてとても力強くなる。大谷は、左打者に有利なヤンキースタジアムで打つことになる。これらが、もし大谷がエンゼルスから獲得可能となった場合にヤンキースが喜んで動くだろうと私が確信している理由だ」
 ヤンキースは前半戦を終えて49勝42敗。貯金は「7」あるがア・リーグ東地区では、首位のレイズに8ゲーム差をつけられ、オリオールズ、ブルージェイズに次いで4位に甘んじている。ただワイルドカード争いでは、2位タイのアストロズ、ブルージェイズを1ゲームで追う4位で、プレーオフ進出の可能性は十分にある。しかし、昨年のMVPであるアーロン・ジャッジをケガで欠くなど、戦力が整っておらず、チーム打率.231が象徴するように得点力不足も問題のひとつになっている。
 プレーオフ進出へ向けて戦力を強化するために資金力のあるヤンキースが大谷の電撃トレードに意欲的なオファーをかけたとしてもなんら不思議ではない。
 ヤンキースは2017年オフに大谷がポスティングによるメジャー移籍を希望した際にも獲得交渉を行ったが、エンゼルスに敗れ、その後、ジャンカルロ・スタントンのトレードに動いたという経緯がある。このオルニー記者の発言を後追いしたスポーツサイトの「ファンネイション」も、こう見解を伝えた。
「6月上旬から、つま先の靭帯損傷で離脱したスター外野手のジャッジを欠きながらもア・リーグ東地区で激しい争いを戦っているヤンキースがプレーオフ進出に向けて思い切った動きを取るかもしれない。野球界で最高の打者の1人で同時にマウンドでも第一線の先発投手である大谷がヤンキースのラインアップと先発ローテーションの両方の恩恵になることに疑いはない。大谷は、この冬に(FAで)記録的な契約を手に入れるかもしれないが、過去にそういった契約を問題なくやっていたヤンキースが、もしその金額を支払うことができると信じているのであれば、FA前に大谷をトレードでニューヨークに連れてくることは理にかなっているのかもしれない」
 トレード後に大谷にFAで出ていかれたら意味がないが、ヤンキースには、そのまま残留させる資金力があるというのだ。
 問題はエンゼルスの決断だろう。

 

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